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第163話 ページ18

 
 
 
 
 
 こうして、たくさんの人たちの想いが集まった


 波達羅え城御前試合は混乱の内に幕を閉じた




 期待と憧れを抱いていた人々の胸には


 恐怖と不信が刻まれる結果となった





 だが、人々は知らない






 避け難い本当の″恐怖″がゆっくりと


 音を立てて近づいてきていることを


 人々はまだ知らない







──────────





焔魔堂彼方side



御前試合から一週間。

回復した久世に抹茶プリンをたくさん奢ってもらい、幸せ大爆発であった。とっても美味しい抹茶プリンだった。御前試合から士門は集中治療室にいる。目を覚ましてもいなく、回復もしていないが彼も十二天将の一人。

すぐに目を覚ますと思っている。
清弦さんもすぐに回復したし。

あの後から、天馬とはあっていない。
謹慎中の身でもあるしね。



『(......私、あの時.....もしああじゃなくてもっと冷静だったら天馬のこと頬っぺた叩いてた.....)』



グーで。

あの日、あの時感じた嫌な予感は薄れてきたけれど、まだ完全に消えたってワケじゃない。うっすらと残っている。それがとても嫌で......心配で.....。

あの時は士門が私の前からいなくなるんじゃないかって思ってしまった。怖くて恐くて震えて。でも、何より天馬がなんであんなことをしたのかわからなくて、なのに何かを覚っているような....そんな気がして。

殴ろうなんてよりも心配する方が多くて.....。



『(日に日に、嫌な予感が増してきて.....)』



頭がぐちゃぐちゃになってしまった私。
あの時は久しぶりに取り乱してしまって、ろくろや勘久郎さんに迷惑をかけてしまった。

それでも、誰にも言わずに日々が過ぎていく。



ろくろも、焔魔堂家も楽しく充実した日々を送っていると聞く。勘久郎さんが傘下に入り、助っ人という形で色々と助けてもらっていると嬉しそうに話してくれた。


繭もすばるさんの弟子になり、苦しいながらも頑張っていると。が、頑張れ....繭!!!あれは、清弦さんなみのスパルタだったよ.......はははは、はぁ.....(スバルにも弟子入りしていた彼方)。



『....紅は今、何してるかな.....?』



思い出すのは本土にいる紅緒。

待っているよ、紅。
ろくろも貴女のことをずっと待ちわびている。


 

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れい(プロフ) - コメント失礼します。オリフラが立ったままになっているので、フラグ解除をお願いします。 (2021年8月19日 16時) (レス) id: d1cecbd3a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年8月9日 23時

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