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第160話 ページ15

焔魔堂彼方side



天馬が取り出したのは御前試合で禁止されている纏神呪をするための霊符。



グォォオ!!!!!!!!



「貴かく人機″纏神呪″!!」

「なっ何やってんだアイツ......!!?」

『....や、やめて...っ....』



嫌な、嫌な予感がする。
ダメ.....ダメ.....。



「最強....はこの、俺だっ.....俺に勝てる奴なんざ.....!他にいる筈ねぇんだよっっ!!!!」

「(こ.....これが人が持てる″力″なのか......!?)」



武舞台の光景に、

これが、私の予感していた.......嫌な予感?



「てめぇはもうっ」

『......ダメ.......それはっ....!!!』

「俺の前から消えろぉおおおおっ!!!!」

「駄目だ士門っっそこを離れろぉおおおおおお!!!!!!!!」

『駄目ええええええええええええええ!!!!!!!』




ブツッ!!!!!


___________ドッ。




「士門っっ!!!!」

『あ、あ.....』

「うわあああああああああああああっ!!!!」

「きゃあああああああああああああああっ!!!!」

「士門っっ!!!!」



纏神呪を使った天馬が士門の右足を切断した。会場は信じられない光景に悲鳴をあげる。実況の人も反則であることを話していると天馬が怒鳴り、さえぎった。



『ッ.....な、何.....してるの......天、馬....?!』



席から立ち上がり、呆然として武舞台を観る私。隣には今までいた筈のろくがいなくなっていた。有主くん達は武舞台に釘付けになっているため気付いていない。



『嫌な........予感は.......これだった、の?』



ねぇ、何で.......何で......!?
私は天馬が消えてしまうと感じているの.....?



『.....ッ......!!』

「姉様.....!士門さんの元に行きましょう!あれは過去姉様だけではどうにもできません!!姉様の封印術で止血しなければ.....!」

『!....う、うん....』



未来に声をかけられ、士門の切断された脚から止まることなく流れる血を止めるために私は、武舞台へ。

急いで武舞台に向かって走っている。
体の傷が痛むがそんなの気にしていられない。痛みを押さえて未来と共に武舞台の士門のいる場所を目指した。



『(何でこういう時だけ、足が遅いと感じるの?)』



怪我のせい?

違う。
きっと心の、意識の問題だ。

 

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れい(プロフ) - コメント失礼します。オリフラが立ったままになっているので、フラグ解除をお願いします。 (2021年8月19日 16時) (レス) id: d1cecbd3a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年8月9日 23時

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