検索窓
今日:13 hit、昨日:9 hit、合計:14,894 hit

第150話 ページ2

「貫いたっ......!!?」

「────いや」

『違う───』

「『誘い込まれたっっ!!!!』」



わざとだ。
渦の中突っ込んで来ると勘久郎さんはわかってた。

ろくろの性格をこの試合で分かったから。



「.......っ!!」

「ろくろおおおおあおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」

「(前方以外は超高速回転する青閃龍冴の"渦"!!前方は全てを噛み砕くケガレ喰いっ!!)終わりっス、ろくろ君っ!!!!」

「焔魔堂おおおおおっ!!!!」

「(.........土御門島に来て"強い"ということがどういうものなのか少しだけわかった気がするんだ)」

『......っ!』

「(悲しいこと辛いこと.......ここじゃほとんどの人が何か背負って生きている。だから悲しみの数や背負ったものの量では強さは競い合えない)」



誘い込まれたがろくろは、そのまま攻撃体勢を崩さない。



「(本当に強いのはそんな悲しみや苦しみを和らげてくれる......欠けた心を支え埋めてくれる人。前へ進む勇気を与えてくれる"優しさ"を持った人のことを言うんだ)紅緒が俺に無限の力(前へ進みつづけるちから)を与えてくれるからだっ!!!!」



ゴゥ!!!!!!



「両雄っ撃突うううううううううっ!!!!」

「ぐおっ...!!」

「互角っ互角です!!しかし焔魔堂ろくろ様は吹き飛ばさ......────あっ」

「!」



ポンッ。



「(式神呪装を解除して、落下角度を修正した)まさっ」

「言ったでしょ、全部ぶつけるって」



落下角度を変えて、そのまま勘久郎さんにタックルを決めた。



ズガッ!!



「ダッ......ダブルノックダウーーーーーン!!!全てを出し尽くした二人っ.....果たして立ち上がる力が残っ....!!」



呪力を使い果たしている状態で立ち上がる二人。
ろくが戦う構えを見せる。



「フッ)ろくろ君.......いい試合だったスね。君の......勝ちっス」



倒れたのは勘久郎さん。



「今回"は".......ね!また戦ろうね。今度は纏神呪を使ったあんたに勝って見せるよ!」

「勝負ありっっ男子の部第六試合っ焔魔堂ろくろ様の勝利ですっっ!!!!!!!!!!!!!」

『ろくが勝ったっ!!!!!』



飛び上がりろくを見た。

最後の方、少し泣いちゃった。
君の成長が、見れたから。



『やったね、ろくろ』



いい試合だった。


 

第151話→←第149話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.3/10 (25 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
36人がお気に入り
設定タグ:双星の陰陽師 , 天馬 , 転生
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

れい(プロフ) - コメント失礼します。オリフラが立ったままになっているので、フラグ解除をお願いします。 (2021年8月19日 16時) (レス) id: d1cecbd3a2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年8月9日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。