【鬼滅の刃】そこで見つけた六花ノ景色 (ページ43)

今日:25 hit、昨日:29 hit、合計:19,524 hit

第12話　転生少女は冬柱② ページ43

冬柱になった時、お館様から頂いた屋敷「冬屋敷」。

前世でも、今世でも住んだことのない(小芭内さんと出会った伊黒家は結構広かったけど)大きな屋敷。木でできた家は、暖かみを持っていて、ほっこりする。

「咲々芽の家の花は、綺麗だな」

『だよね、私もそう思うよ』

庭には、冬に咲く花を多く植えた。
山茶花や椿等々。
任務先の森や住宅で見たことがあったんだけど、私は家を持ってなかったから、近くで感じる事はできなかった。けど、今回自分の家に植えることができたから、咲く季節に見ることができる。

たまに家に遊びに来てくれる義勇が、そう言ってくれた。表情筋は一切動いてなかったけど、雰囲気は穏やかだった。

──────────

鬼殺隊では、異形の鬼と戦うために毎日鍛練を怠ることは、自身の命を危なくしてしまう事になる。鬼は、私達をある鬼の命令や人間を食らう事で強くなるため、殺しにかかってくる。

日々、生きるため、守る力を身に付けるために私は、鍛練をしている。........まあ、休みの日には布団に引きこもってることなんて多々あるけど。

「はい、できた」

『ありがとう、しのぶ』

鬼との戦いで傷をおったものは、花屋敷という花柱のカナエさんのいる屋敷へと運び込まれる。ここでは、傷の手当ては勿論、機能回復訓練など隊士のサポートなんかをしてくれる鬼殺隊には、なくてはならない場所、鬼殺隊の病院である。お世話になったことがない人は、いないんじゃないかな？って、くらいここは私達にとって、有り難い場所。

「もう！任務で怪我するならわかるけど、屋敷で転んで額を切るなんて！バカっ！」

『(美人からのバカはダメージが.....)ご、ごめんなさい』

花柱であるカナエさんには、妹がいて、名前は胡蝶しのぶ。鬼殺隊に入っていて、私と同い年。

今目の前で怒りながらも私を心配してくれている美人が、しのぶだ。蝶の髪飾りを頭の後ろに付けていて、私が一方的に親友だと思っている。本人に否定されると心へのダメージがひどいから、言ったことなんてないけど。

「まあまあ、しのぶ。咲々芽ちゃんだって、そういう日があるわよ～」

朝、段差に引っ掛かって顔面から床にダイブ。おでこを少し切るなんて思わなかった。ひりっとするけど、問題ないかなって思ってたら、義勇に見つかった。

　