第12話 転生少女は冬柱�� ページ42
こんにちは、仁樋咲々芽です。
鬼殺隊に入隊してあれから、数年たちました。
この時代、女の人の平均身長は低いんだけど、私の身長はぐんぐんと成長していると感じている。このまま、目指せ160cm台！を夢見ている。
『小芭内さん......身長伸びてる』
「伸びるに決まっているだろ」
『超された.....』
「ああ、超したな」
小芭内さんも少し遅れて鬼殺隊に入隊した。
水の呼吸の育手の人の元で修行してたんだけど、私みたいに派生させて蛇の呼吸というものを生み出した。鏑丸を首に巻いて、鬼狩りをしているのだ。
そして、身長を抜かれた。
前は、同じぐらいだったのに......。
私がちょぴっとショックを受けると小芭内さんが、わかりずらいレベルのドヤ顔雰囲気を出した。
「お前、あまり危険な事はしていないな？」
『危険って.....う〜ん、鬼狩りなんだから、全てにおいて危険だよ』
「.......柱の位置にいて、無理してないかと聞いている」
『！.....時に無茶も仕事のうちなんで』
階級も上げ、一年前に私は最年少柱になった。
自然に危険な鬼の任務につくことだってある。
柱の立場を理解しつつ、それでも、心配してくれてる小芭内さんのネチネチ語を左から右に流しながら、聞くのはいつもの事。ちゃんと聞いてるのは聞いてる。
柱の皆は皆年上だし、個性的だ。
よく話すのは、義勇やカナエさんぐらいかな？
勿論、他の先輩柱と話すことはあるけど、基本的にはその二人。カナエさんは美人で綺麗で優しくて、お姉ちゃんオーラがめちゃくちゃ出ている。おっとりしていて、心配になることもあるのだが、彼女の妹にそれを言ったら「貴女もよ」と言われた。
なんで？
義勇は、なんていうか.....幼女。いつの間にか、無口な幼女になってしまった。前はあんなにも話していた普通の少年だったのに、何がどうなってあーなったんだろ？って思う。
「いつの間にか、今の義勇が誕生したな」
「昔はよく話してたんだけど.....」
『どうして、幼女になったんだ.....』
付き合いの長い同門の二人、錆兎と真菰(錆兎と義勇から紹介された)もわからないらしい。
柱になる時に、水柱として錆兎と男の話し合いをしたらしいのだが、詳しくは知らない話。
「聞いていないだろ、咲々芽」
『あはっ』
いつもバレる。
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2023年4月15日 14時
