【鬼滅の刃】そこで見つけた六花ノ景色 (ページ4)

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第1話　座敷牢と黒髪少年② ページ4

私が思うにロリコン......ｵｯﾎﾝ、漢字にすると幼女趣味、変質者辺りが誘拐してきたと思っている。本当かどうかはわからないけど......。身代金とか目的なのか？それとも人拐い？とか思いながら誘拐されて気を失った私が次に目が覚めたらどっかの家の天井。

『..........(え？？)』

何だ？何だ？と思っていたら、家の人口女だけの家にいた。こういう家ってあるの？？と思ったが、決して声に出さず大人しくしていた私。

まずはここがどこなのか知らないといけないから、情報収集しなきゃだと思った。

そうしてたら、家の雑用係？使用人？にされて、掃除道具片手にこのだだっ広い屋敷(一部掃除なしの部屋がある)の掃除をさせられている。何であるんだろう？と思う座敷牢の掃除もさせられていた(現在ここ)。

「........急に黙ってどうした？」

『【何にもないよ】』

「そうか」

座敷牢の向こうにいる黒髪の少年が心配そうにこちらを向くから慌てて首を横に振った。綺麗なオッドアイに覗かれてドキドキしつつ、ご飯を差し出した。

「ありがとう」

『ｺｸﾘ).......【どういたしまして！】』

伸びた前髪の隙間から瞳を覗かせて笑顔を作った。
私は誘拐のせいでかショックで声を出せなくなってしまった。転生して中身が大人だからといって誘拐されても大丈夫ということはなく、一時的なトラウマ状態になってしまっている。

「うまいっ......」

『ﾊﾟｧｧ).......！！！』

頑張って作ったお味噌汁を褒めてもらい満足。
山で食べられそうな山菜とかを取ってきて、家の人の目を盗んで作って来たのだ。山菜の知識は今世の母から教えてもらった。

『(この人のご飯、大体全部健康なんて考えられてない油っこいものばかりだもの)』

野菜や白米、お魚と限られた資源でバランスよく食べないと健康になれない。元々小柄なのかこの人は風が吹けば倒れそうなぐらいヒョロヒョロだ。とても心配です。

小食だからあまり料理の量はないけど、少しでも食べれば体力もつく。そしたら座敷牢(ここ)から出られる。

『【また、作ってくるね】』

「！.....ああ、楽しみに待っている」

『【うん！】』

「また来るね」と口パクで伝えるとコクリと頷かれた。食器を割らないように気を付けながら階段を上っていった。

　