【鬼滅の刃】そこで見つけた六花ノ景色 (ページ3)

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第1話　座敷牢と黒髪少年① ページ3

『(.......時代越えての転生ですかね？？)』

時代は「明治」と「大正」と私の知っている「令和」でも「平成」でも......おまけに「昭和」でもなかった。

令和で生きていた私としてはめちゃくちゃ昔の過去だった。
スゴくびっくりした。

私の頭に「転生」という言葉が頭に浮かんで来たのは、偶然だったんだと思う。あの日、私が私を思い出すその日に家の段差に足の指をぶつけなかったら私は前世と呼ばれる記憶を思い出さなかっただろう。思い出し方がちょっぴりカッコ悪いな.....と微妙だな.....と思わなくもないが、ぶつけたのを見ていたのは母だけ。体は幼かったし盛大に転んだとかではなかったが、これがスッ転んで他人にみられていたとなると中身二十代(元女子高生)の私にはキツイ。

思い出した前世の記憶に幼い私は戸惑い(脳内だけ)、泣きじゃくってしまった。何で私が死んだの？とか家族が恋しいと野口英世を使ってない！とかそりゃあもういろんな思いがあった。後半のはちょっとズレてるかも知れないけど......。今世の母に慰められなが完全復活した際は、元気に外を駆け回っていた。

仁樋咲々芽。
これが今世の私の名前である。

黒髪が多くいる中、私は母と同じ銀髪だった。めちゃくちゃ驚いて二度見したのがつい先日。記憶を取り戻してからだ。前髪は切らずに両目を隠すようにしてある私。なぜかって？髪切るの面倒くさい。ちょーっと走る時に視界の妨げになるけど、慣れてしまえばお茶の子さいさいで山を駆けれるようになった。

一桁の小学校通う年齢の私は、現在母と二人暮らし。母は近くの定食やで働いており、あの日私が熱を出した日には女手一つで育ててくれた母には苦労をかけてしまった。本当にごめんなさいだ。

前世で生活していた時代も違うし、親も違う。
戸惑いつつもポジティブシンキングで暮らしていたある日、誘拐されました。

...........。

もう一度言おう。
決して聞き間違いとかそう言うのではなくて事実。おちゃらけているとかそんなことはない。断じてない。てか、こんな時に本当の事言わないなんて現実逃避もいいところだ。現実逃避はもうし終わりました。

私、誘拐されました。

誰が私を拐ったのか。
全く見当もつかない(そんなにも交友関係が広かったというわけではない)。

　