【鬼滅の刃】そこで見つけた六花ノ景色 (ページ16)

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第4話　鬼と鬼殺隊と藤の家紋③ ページ16

藤の家紋の家につけば、私達に今日泊まる部屋に案内された。湯浴みをさせてもらったり、怪我の手当てをしてもらったり、優しそうなお婆さんが食事を用意してくれたりと至れり尽くせりで凝縮しぱなっしだった。

『【小芭内さん、私スゴく腹ペコなの。そのご飯ちょっともらってもいい？】』

「！......ああ、頼む」

出された量は私がいつも作っていた料理よりも多めで少ししか食べない小食の小芭内さんには多すぎるぐらい。でも、私達のために作ってくれたご飯だし、残すのもあれで私が腹ペコの体で残りのご飯を食べていく。

『.......！！(美味しいっ！！)』

「(コイツ、本当にお腹減ってたのか.....)」

別に無理して平らげようとか思っていない。
純粋に鬼と深夜に終わらなそうで結局終わった鬼ごっこをしていて非常にお腹が減っているために私の体はエネルギーを欲しているのだ。パクパクと吸い込まれるようにして料理が消えていくのに隣の小芭内さんは目を見開いて見てきた。

『(それにしても.......)』

私がいないうちに小芭内さんの口元を引き裂くとか鬼か。実際に全部鬼の仕業だったけど、お揃いにするとかヤバイし、この家の人達もヤバい。人を食べてしまう鬼もだが、時として人間も鬼のような事をするよねって誘拐されしている私は思った。

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日差しの匂いいっぱいの布団に体を預け、私は掛け布団を上からかぶり天井の木目を見る。鏑丸は小芭内さんのところにいて......というか隣の布団に小芭内さんと一緒にいる。チラリと彼を見れば、もう睡眠の旅に出ているようで安心した。

『(やっと座敷牢から解放されてどっと疲れたのかな.....)』

人がいると寝れないとか言われるんじゃないかと思ったがそんな事はないらしい。小芭内さんと一緒に寝たい！と言えば、お婆さんは笑顔で二人分の布団を部屋に敷いてくれた。もしかして私達兄妹認定されてるのかな？

『(「手繋いで寝てもいい？」って聞いたら、頷いてくれて)』

出会ってから座敷牢越しに会話もした。
私が失敗したり、上手くいったご飯を食べてくれた。
今日は、初めて手を繋いで歩いた。不器用ながら頭を撫でてくれたり初めての経験だった。

それは彼は一緒で。
むずかゆくて嬉しかった.....。

　