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葵「なァ、…」
葵「アンタと神威さんの関係って何?」
葵「頻繁に神威さんがアンタの部屋に出入りしていンの」
葵「見るんだよねェ」
葵「まさかだけど、」
葵「神威さんの女とか言わないよねェ?」
それは会議が終わって直。
各々帰る仕度をする中。机に堂々と足を乗せたたままの葵が言った。
葵からは「答え次第では」。と明らかにAに対して嫌悪感が見える。
それは隣にいる紅も同じで、黙っているが軽い貧乏揺すりをしながらAを睨んでいた。
だが、その開きった瞳孔に「どうしたものかと」悩んだのは数秒。
Aは口角を上げて言う。
貴「そうだったら、…」
貴「何か問題でもある?」
黒「っえ!!?」
葵「…なんでお前が動揺してんだ」
黒「うっさいなァッ」
黒「お前が変な事聞くからだろ!!!」
葵「…本題に戻るけど」
葵「問題なら大アリ」
葵「俺はアンタなんか絶ッ対に認めねェ」
紅「僕も認めない」
しっかりとした殺意に、Aの口角は更に上がった。
嬉しそうというよりは楽しそうなその表情に、妙な圧迫感が張り詰めた部屋。
貴「…2人ってさァ」
貴「第七師団に入れなかった口でしょ」
貴「あそこは実力主義だから、いくら夜兎でも」
貴「弱いンじゃ邪魔なだけだもんね」
図星だったのか口を閉じた葵と紅に、Aは続けた。
貴「まァ、それで夜兎には代わり無い」
貴「だから他の団には手が余るから」
貴「
貴「まァ、でも第七師団は潰すから」
貴「どちらにしろ。君等は私の下に付くわけだ」
ココで始めてAから合わされた目に、葵達の中で何かが騒ぎ出す。
それは本能でも理性でも無い得体の知れない恐怖で、息が詰る。
葵「っ本当に……」
葵「第七師団を潰せると思ってんの!?」
紅「相手はアノ夜兎集団だよ!?」
貴「人が夜兎に勝てないなんて誰が決めた?」
貴「現に君達。…この間私に負けてんじゃん」
貴「ガタガタ他人の力量測る前に」
貴「まず自分の力を知るべきだよ」
貴「・・・死兵に使われたく無かったらね」
ボト ―――
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貴「次もソノ減らず口聞いたら」
貴「今度は首を落とす」
一瞬だけ走った光の筋。
それを辿るの、葵と紅の結われた髪が地面に落ちていた。
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作者名:み子 | 作成日時:2016年7月26日 20時