10*(一癖二癖の新人達) ページ30
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貴「今宵は集まってくれて感謝する」
貴「さっそくだが、本題を入る前に1つだけ」
周りより1段高い所に立ち、話をするA。
その姿は今朝のAとは違い、凛とした仕事の出切る女性の様だ。
貴「今朝は至らぬ姿を見せてしまい申し訳なかった」
貴「私も団長といえ一人の人間」
貴「ゆえに初対面の君達に緊張してしまったのだ」
貴「なので改めて、自己紹介をさせて貰う」
古典的な咳払いに、深めの呼吸。
貴「私が第四師団の団長、」
貴「白雪A。侍だ」
”侍”という言葉にざわめき出す団員達に、食って掛かりそうになったが間一髪立て直す。
貴「まァとりあえず宜しく。…」
貴「って事で!!!」
どこからか現われたホワイトボード。
Aが大きな字で何かを書き始める。
誰と無くそれを読むと、ざわめきはどんどん大きくなった。
貴「私達第四師団の目標は、第七師団を潰す事です!!!」
貴「なので皆さんには、」
貴「各々が第七師団を上回る為にはどうするかを、」
貴「レポートにまとめて提出してもらいます」
ドヤ顔で言ったAに固まる団員達。
貴「宿題だから来週までの考えてね」
貴「どして副団長の猩覚さんに提出してください」
「以上!」と声を張り上げて、台を降りたA。
団員達は露骨に嫌な顔で見送った。
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作者名:み子 | 作成日時:2016年7月26日 20時