検索窓
今日:8 hit、昨日:12 hit、合計:155,086 hit

08*(鬼とバカ兎) ページ25

.
.
.




高「今にも食っちまいそうな(ツラ)じゃねェか」



神「…おかえり」

神「今眠ったばっかだよ」






飛んできた編み笠を片手で受け止めた神威。
腰を上げてテーブルにつくと、慣れた手つきで酒を持ち出し、部屋にはアルコールの香りが広がる。

規則正しい呼吸をするA。
寝返りを打つと、障子の隙間から入り込む月明かりが顔に掛かる。






高「白々しい奴だ」



神「ハハ、何の事?」






寝苦しそうな声が聞こえると高杉は静かに障子を閉め、その足でAの側に行き布団を掛け直した。

昔と変わらない寝顔。






神「…美味しそうかい?」






挑発か威嚇か。
無意識だろう低い声に、高杉は鼻で笑った。






高「美味かねェだろ」

高「コリャァ"毒林檎"だ」

高「お前にはまだ早ェよ。ガキ」



神「そうかな?」

神「そうでも無いと思うよ」



高「減らず口だな」

高「まァそれでも食いたいってンなら、―――−−








「 殺される覚悟をしとくんだなァ 」






禍々しい刀の光。
その言葉に神威は黙ったまま、酒を飲み干した。





.
.
.

/→←/



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (60 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
141人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 春雨 , 攘夷
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:み子 | 作成日時:2016年7月26日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。