06*(バラガキ編) ページ16
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瓦から瓦へ飛び移り、気がつけばあまり人気の無い所に来ていた。
だけど、そこには目を引くそして見覚えのある白髪の先約がおり、Aは確認するように近づく。
「ギざウザす!!!」
聞こえた声は記憶に残っていた。
貴「銀時、…」
貴「久しぶりだねェ」
急に呼ばれたからか、ビクりと肩が飛んだ男。
恐る恐る振り返りAの姿を捉えると、声にならない声を上げたそうで、開いた口が塞がらないみたいだ。
「A・・・?」
何度も確認する様に、名前を呼んでジャリを引きずりながら近づいてくる。
そして一度触れた瞬間、倒れそうなほどの勢いで抱きしめた。
銀「Aッ」
銀「なんで、お前ッ」
銀「・・・ッ会た、」
銀「会たかったァァァ!!!」
歓喜で震えが混じった声と鼻を啜る音が聞こえる。
「何やってるだァ新入り!!!」
そんな声にも微動だにしない銀時に、Aはやれやれと呆れながらも綻ぶ顔で、銀時の手を引いた。
貴「行こう、銀時」
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作者名:み子 | 作成日時:2016年7月26日 20時