【高尾和成】君の仰せのままに−執事シリーズ−

執事【18】−高尾SIDE− ページ19

高「いや、悩んでたけどさ。









今解決したわ」









緑「……そうか」









真ちゃんを見てたら、なんで俺こんなことで悩んでんだろうって思った。









こんなん、俺らしくないし。









高「真ちゃんごめん!俺ちょっと先帰るわ!









悪いけど、大坪さんとかに言っといて」









緑「ふん、お前の分際で俺に命令するな」









そんなこと言って、結局言っといてくれるくせに。









本当、素直じゃない。









俺は、急いでもう一人の素直じゃないお嬢様がいる家へと走った。









・









高「Aちゃん」









Aちゃんのドアを叩き、呼ぶが返答がない。









さ「高尾様、お嬢様ならまだお帰りになられていませんが…」









高「えっ!?うそ!」









もうてっきり帰ってきてるもんだと思って急いで帰ってきたのに!









さ「私は高尾様とご一緒なのかと思ったのですが…。









お嬢様と仲直りはされてないのですか?」









高「そうそれ、だから今仲直りしに来たんだけどなー」









お嬢様の部屋の前で「困ったなあ」と思っていた時だった。









あ「和」









さ「お嬢様!おかえりなさいませ」









あ「ただいま、さつき」









高「Aちゃん!帰ってないから心配した」









あ「……和」









俺がつい、いつもの癖でAちゃんを抱きしめると身体を離して俺を呼ぶAちゃん。









高「ん?」









あ「……、なんでもない」









Aちゃん――…?

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