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車から降りて入り口の方へ行くと、ゆっくりとこっちに近づいて来た。
「 ...A？ その人は？ 」
『 ...っ、この人は、元 「 どーも、Aさんの会社の後輩です。」
「 ...そう、Aと話があるんだ、もう帰って貰えるかな？ 」
見た目は爽やかでとてもそんな事するような人には見えないけど、完全に俺の事睨んでる。
まぁ帰らねぇけど
元 「 無理っすね、Aさんが困ってるから着いてきたんで、」
「 ...はい？ 」
元 「 ...わかりませんか？ 迷惑してるんですよ、後付けたり、頬の傷もあなたのせいだって、犯罪っすよねこれ 」
「 ...君には関係ないだろ、 」
...さっきまで笑ってたけど、顔色変えたな、作戦的にはおっけー。
元 「 ...関係ありますよ、大事な先輩だし、俺この人の事好きなんで。 」
元 「 好きな人が助け求めてるんなら助けるの当たり前ですよね？ 」
「 …A？こんなガキ、好きじゃないだろ？俺だったら、年上だし、Aの事支えてあげられる。あの頃だってそうだっただろ？ 」
元 「 、触んな、！...っ ！ 」
Aさんの肩を掴んだそいつの手をどけようとしたら突き飛ばされたけどすぐ起き上がって、Aさんの前に立つ。
『 ...！！大丈夫？！ やめて、！この人に手を出さないで！！ 』
元 「 ...大丈夫だよ、 」
「 行こう、もう１回2人で話し合おうA。 」
『 ...離して...っ、』
元 「 ...触んなって言ったよな？ 」
「 ...𓏸𓏸さんですね、そちらの女性からしつこく付きまとわれて、殴られたと相談を受けています。 署までご同行願います。 」
Aさんを掴んでいる手を引き剥がしてくれたのは警察の人で、少し遠くに檜山がセーフってジェスチャーしてるのも見える。
あぶね、手出すとこだった。
『 ...あの、ありがとうございます。 』
「 いえ、怖い思いをしましたね。もう安心してください。 」
Aさんは、警察の人にお礼を言って、黙って連れて行かれるあいつを少しだけ見てから、俺の方に駆け寄って来た。
『 ...湧くん、ごめんね、私のせいでっ、どこか怪我してない！？ 』
元 「 大丈夫。ちょっと擦りむいただけ。 」
檜 「 そうそう、そんな怪我、どーって事ないよ笑 」
元 「 お前が言うなよ。笑 」
元 「 ...結局肩と手は触らせた、ごめん。 」
『 ...私は大丈夫。 2人ともありがとう、守ってくれて、 』
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作者名：あい | 作成日時：2023年3月23日 2時
