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『 なんか久しぶりだね、檜山くん送るの。 』
檜 「 ね、高校の時とかは結構あったけど、」
車が好きで、運転も得意なAさんは
俺が高校生の時とかよく迎えに来てくれたり、今でも移動車を運転してくれたりする。
迎えに来てくれた時は、助手席に誰が乗るかで、光輝と渉とよく喧嘩してたっけ、
俺好きなんだよね、運転してるAさんの横顔を見るの、
檜 「 …ねぇ、最近休めてる？ 」
思い出すのはさっき見たスケジュール帳と、眠ってるAさんの姿。
あんなの見たら心配になる。
『 あぁ、さっき寝ちゃってたから、余計な心配かけちゃったかな？私は大丈夫だよ！』
皆頑張ってるから、私も頑張らないとね、って
信号待ちの少しの時間こっちを向いてそう言って微笑むAさん。
無理しないでね、ってこれまでも何回も言ってきたけど、この人はそう言っても絶対無理をする。
自分の事は後回しにするから、いつか倒れてしまうんじゃないかって、俺だけじゃなくて、他のメンバーも思ってると思う。
檜 「 ほんと、すげー心配なんだよ、お願いだから無理しないで、」
『 ...檜山くん、』
檜 「 前よりもさらに、仕事忙しくなってるんでしょ？」
『 それは... 』
檜 「 …ごめん、責めてるわけじゃないんだけど、」
だんだん口調が強くなってたみたいで
いつの間にか俺の家の近くのところに車を停めたAさんが眉を下げてこっちを見ていた。
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作者名：あい | 作成日時：2023年3月23日 2時
