元キャバ嬢が開久の先生になったら【相良猛】

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全く。

そんな情報だけで人を探せだなんて。

おバカなんだから。

でも、そのおバカで素直な所がかわいいんだけどね。

仕方ない、探してあげよう。かわいい生徒の為だもんね。



私、しばらく路地裏をウロウロした。



すると、遠くに。派手な金髪と、ツンツン頭が見えた。

あ、三橋くんと伊藤くんじゃん。

ちょっと2人にも聞いてみようっと。



「ーーてめえが言えっつったんじゃねえかよ！！」

なんか言い争っている。




「ねえ、みつは・・」と言いかけて、近づいた私。

2人の足元に、グレーの制服の生徒が倒れているのが見えた。


ん？グレーの制服・・！


「ちょっと！うちの生徒じゃない！」

私、急いで駆け寄った。
しかも、片桐くんの下っ端くんじゃん！


三橋くんと伊藤くんは、「俺らじゃねえよ！ここに倒れていたんだよ！」
と慌てて弁解。

よく見ると、倒れている生徒のお腹のあたりに。

・・血だらけの。

歯？

と、ペンチ？

で、口から血が・・・！！



「ぎゃああああああああああああ！！！！！」

私、気がついたら叫んでいた。

すると、三橋くんと伊藤くんが「シーーッ！！」と、私の口を塞ぐ。


私「モゴモゴッ！！」

三、伊「大きな声出すなよ！」

私、口を抑える2人の手を振り払い、「後ろ！血文字！血文字！」と、パニックになっちゃう。

今度は伊藤くんが私を後ろから羽交い締めにして、三橋くんが大きな手で私の口を塞ぐ。


伊「し、静かに！」


私「歯が！歯が！」


三「こんなとこ開久に見つかったら、とばっちり食うだけだろ！」

私「救急車！」

３人でごちゃごちゃともみ合っていると。



「ーーーオイ」


後ろから、低い声が聞こえた。

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