元キャバ嬢が開久の先生になったら【相良猛】

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さてと、喫茶店でも行って、雑誌でも読むか。



本屋を出て歩き始めると。
はるか前方を、グレーの制服の集団が歩いていた。


あ、あの制服、うちの制服だ。


って言うか、あれ、片桐くんと仲間達じゃない。

開久軍団。遠くからでも、よく目立つなあ。
総勢１５人くらいで横に広がって歩くから、すごい邪魔してるよ。みんな避けているじゃん。


どこに行くのかな。
見ていると、彼らは商店街から路地裏へ入って行く。



私はなんだか気になって、急いで彼らが入った路地裏に駆け込んだ。

けど。


あれ。


見失っちゃった。あんなにゾロゾロいるのに、団体行動速すぎ。グレーの制服が見つけられない。


私はしばらく細い路地裏を、ぐるぐるとさまよい続けていた。


その時、

すぐ近くで、「てめえええ！！ひとりで逃げんなああああ！！！」
すごい叫び声が聞こえて。

「！！」


金髪の生徒が細い路地から飛び出して来た！

あれ、さっきの本屋で会った子！

金髪くんは、一瞬で私を見つけると、小さく手を降って走り去って行った。

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