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side PINK
「今日だっけ。北斗くるって言ってたの」
スタッフさんに尋ねてみる。
元々からジェシーと北斗は二人で来る予定だったけど、ジェシーは仕事が入ったらしくて。
北斗も断念するかと思ってたけど、一人でも行くって言ってくれて、嬉しかったし、楽しみにしていた。
俺に限らず、北斗はもうメンバーにはすっかり心開いてるし、元来、弟気質で構ってちゃんな性格なのだろうと最近つくづく思う。
前も体調が優れなくて申し訳なさそうにしてたから、今回は大丈夫だといいけど。
一応スマホを覗いてみるが、メッセージは入ってなかった。
俺もメイクやら準備があるし、そうでしたね。なんて頷くスタッフさんにお礼を言ってスマホはすぐに置いた。
「残り約8分ですね」
「オッケー。あ。北斗来た?」
幕間、化粧をなおしながら今度はマネージャーさんに尋ねる。
「いや、あ…今日は来れないかもね」
「あぁ、そうなの。体調悪いのかな…連絡はあった?」
「う、うん。まぁ、大我は心配しないで集中して」
なんとも歯切れの悪い返事だったけど、まぁ気にしたところでやれることもないし、俺自身が迷惑かけることのほうが大変だ。
「お疲れ様で〜す」「ありがとうございました〜」
3度ものカーテンコールを終えて楽屋に戻りながら、スタッフさんや演者の皆さんにねぎらいの言葉をかけた。
なんとなくスタッフさんがざわついているような気がしてマネージャーさんに声を掛ける。
「どーしたの?」
「…お疲れ、大我。
実はさ…幕間だったから言わなかったけど…北斗と全然連絡取れないんだよ。
必ず行くって連絡は、開演ぐらいの時間にあったんだけど…そこから音沙汰なし」
「えっ!?なにそれ、どっかで倒れてたりしたらどーすんの!?」
不味いことになった。
どうやら、他のメンバーも仕事が詰まってるらしいし。
「とにかく連絡をつづけるから、大我はシャワー浴びてきて。
帰り支度出来たらすぐに北斗の家まで送っていくから。」
そんなことしてる心の余裕はないんだけど、今回の役は体に傷が入っている役でこれを取らないと帰れない。なるべく急ぐことを伝えてシャワールームに向かった。
「わぁっ!びっくりしたぁ!」
走って楽屋の前にもどり、暖簾を上げようとしたら、その向こうに誰かいて、思わず叫んだ。
その影は次第に傾いていく。
「っ、あぶない!」
ドサッと音を立てたのは北斗とマネージャーさん。
暖簾を上げれば、そこに倒れこんでいた。
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H.M. - あーちゃんさん» ありがとうございます。年齢設定がしてあるようで表示されませんでした。【夢の中で】は読めないようなので【Rollin'シリーズ】のほうを楽しみにしていたいと思います。お手数おかけいたしました。 (2020年3月3日 11時) (レス) id: 419573d787 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - H.M.さん» 拍子ではなく、表示でした。失礼しました。よろしくお願いします。 (2020年3月3日 9時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - H.M.さん» ←「あーちゃん」を開いて頂くと、私の作者ページに飛ぶと思います。そちらで拍子できない場合は、18歳以上の年齢設定をしてないと思われます。申し訳ございませんが、これ以上のお答えは出来かねますので、ご容赦ください。ありがとうございます。 (2020年3月3日 9時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
H.M. - 【夢の中で】をどうすれば読めるでしょうか?よくわからなくて… (2020年3月3日 8時) (レス) id: 419573d787 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - y_さん» いつもご愛読、コメントありがとうございます( ; ; )またお楽しみいただけるよう頑張ります! (2020年3月2日 22時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あーちゃん | 作成日時:2020年2月7日 16時