BLACK4《リク》 ページ42
Side BLACK
「ほぉ〜忙しいね…またドラマ出演ねぇ…」
黒田先生は嫌味のように俺の後ろにいるマネージャーの方を向いた。
「わざわざマネージャーさん呼んでくるぐらいだから、スケジュール的にはかなりハードになるんだね?」
「うっ、いや…
えっと、でも主演じゃないから!うん!」
先生にはすべてお見通しらしい。
なんとか取り繕ってみるも、言い訳はあまり信じていないようだ。
「学園モノはもう年齢的に厳しくなってくるから、ラストチャンス逃したくないんだよ」
仕方ないから、説得を試みる。
「……特記すべき、懸念事項はある?
役柄的なことや必要シーンはもちろんだけど、北斗くんは俳優じゃない。
本業の仕事も含めて総合的に。」
「えーっと…」
責め立てられているわけではないが、圧が強くて、上手くまとまらなくて俯く。
「…大丈夫。何でも話して」
先生は柔らかな声で話して持っていたペンを置き、横を向いていた体をこちらに向けた。
「学園モノだから、夏だけど冬のシーンがあるんだ…撮影期間は3〜4ヶ月だけど、中身は1年間通しての成長を描くものになるから」
だめだって言われそうで声が段々小さくなる。
「本業は、ライブの予定はないのでレギュラーのラジオと雑誌の連載、あとはYouTubeの撮影ぐらいですかね。
ドラマの始まりと終わり頃に番宣活動があると思いますが…まぁこのあたりは何とか折り合い付けられると思います」
マネージャーがそう付け加えた。
「…じゃあ、丁度、健康診断の時期のようだし、検査も色々とやってみてからね」
「いいの!?」
うちの事務所も一応会社なので、定期的な健康診断がもちろんある。
先輩方なんか結構、人間ドックしてる人もいるらしいけど。
「引き受けていいとはまだ言ってない。検査結果次第ね」
「ありがとう!」
先生、やれやれとため息をついてるけど(笑)
俺は嬉しくて口角が上がった。
「今日は時間あるの?
最後に食事を取ったのは何時?」
「もう仕事終わったから平気だよ。
ご飯は朝7時前頃かな。」
言われるとお腹がすく。
お昼は検診が終わってから食べようと思っていたから。
朝から雑誌の撮影もあったし。
「分かった。手続きするから待ってて」
先生は何かをカルテに書き込んで席を立った。
ふと見つめるとぎっしりと文字が書いてある。
だいぶ埋まったなぁと考え深い。
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H.M. - あーちゃんさん» ありがとうございます。年齢設定がしてあるようで表示されませんでした。【夢の中で】は読めないようなので【Rollin'シリーズ】のほうを楽しみにしていたいと思います。お手数おかけいたしました。 (2020年3月3日 11時) (レス) id: 419573d787 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - H.M.さん» 拍子ではなく、表示でした。失礼しました。よろしくお願いします。 (2020年3月3日 9時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - H.M.さん» ←「あーちゃん」を開いて頂くと、私の作者ページに飛ぶと思います。そちらで拍子できない場合は、18歳以上の年齢設定をしてないと思われます。申し訳ございませんが、これ以上のお答えは出来かねますので、ご容赦ください。ありがとうございます。 (2020年3月3日 9時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
H.M. - 【夢の中で】をどうすれば読めるでしょうか?よくわからなくて… (2020年3月3日 8時) (レス) id: 419573d787 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - y_さん» いつもご愛読、コメントありがとうございます( ; ; )またお楽しみいただけるよう頑張ります! (2020年3月2日 22時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あーちゃん | 作成日時:2020年2月7日 16時