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はるいちばん《リク》 ページ38

Side BLACK




「へっくしょん!!!」

今年もやってきた。
暫く調子もよかったし、常にマスクは年がら年中しているから忘れていたが。

「大丈夫?風邪ではない?」

「いや、花粉だわ…ズズッ…はぁ、ゴホゴホッ」

高地が「あぁ。恒例のね」と言いながらティッシュを渡してくれた。
鼻詰まりもあって、呼吸が少し苦しい。



一度、咳をすると止まらなくなって何度か背中もさすってもらう。

「こ、ちは、ゴホゴホッ!…ズズッ、…平気なの?」

高地も花粉症で、毎年苦しんでいるたちだ。
隣にいるから何でも知ってる。高地何年目だと思ってんの。

「俺、今年、目がかゆいけど、昨日もらった目薬がよく効いてる。
鼻づまりもあったけど、病院で鼻の洗浄したら楽になったよ。薬も強いやつだし」

「俺も病院行かなきゃ…ゲホゲホッ!…はぁ、くる、しっ」

「おぉ、大丈夫か?俺の薬、北斗に飲ませてあげられないもんな…」

喘息気味になってきてマスクを下げると、高地が吸入器を一緒に持ってくれて、背中を摩ってくれる。
昔は確かによく高地から薬もらってたな。



「今日、行くか。黒田先生のとこ。喘息も怖いしな。」

「ん〜、また病院…」

「子供みたいなこと言わないの 笑」

ニコニコ笑われてしぶしぶ頷くしかなかった。




「電話したら、黒田先生が見てくれるって。よかったね〜」

まるで子供扱いになってて不本意だけど仕方ない。
高地に連れられてそのままマネージャーさんの車に乗り込む。


「っ、けほっ、ゴホゴホッ、ん…ヒュッ…はあ、ゼー」


また苦しくなってきて少し前かがみに腰かける。


「北斗、もっかい吸入しとこ」


体をぐっと引き寄せてくれる高地。


元々花粉のせいか体もしんどくて、苦しくて苦しくて仕方ない。
なかなか収まってくれなかった。


「マネージャーさん、ちょっと急いでもらえますか。これやばいかも」

「はぁ。ゴホゴホッ、ヒュッ…こ、ち…はぁはぁ」

「喋んなくていいから。落ち着いて。すぐ着くからな」


ギュッと高地の服を握る。
久々にこんな大きな発作を起こした俺は若干パニックで、必死にしがみつくしかなかった。


高地はずっと大丈夫と声を掛けてくれて、優しく背中をトントンしたり、撫でてくれた。

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H.M. - あーちゃんさん» ありがとうございます。年齢設定がしてあるようで表示されませんでした。【夢の中で】は読めないようなので【Rollin'シリーズ】のほうを楽しみにしていたいと思います。お手数おかけいたしました。 (2020年3月3日 11時) (レス) id: 419573d787 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - H.M.さん» 拍子ではなく、表示でした。失礼しました。よろしくお願いします。 (2020年3月3日 9時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - H.M.さん» ←「あーちゃん」を開いて頂くと、私の作者ページに飛ぶと思います。そちらで拍子できない場合は、18歳以上の年齢設定をしてないと思われます。申し訳ございませんが、これ以上のお答えは出来かねますので、ご容赦ください。ありがとうございます。 (2020年3月3日 9時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
H.M. - 【夢の中で】をどうすれば読めるでしょうか?よくわからなくて… (2020年3月3日 8時) (レス) id: 419573d787 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - y_さん» いつもご愛読、コメントありがとうございます( ; ; )またお楽しみいただけるよう頑張ります! (2020年3月2日 22時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あーちゃん | 作成日時:2020年2月7日 16時

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