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Side BLACK
そんなこんなで、休みなく働くこと約1週間強…
「こ〜ちぃ〜!!!AHAHA―!」
「何がおもしれぇんだよっ!」
高地が仕事に復帰した。
幸い、あの後も京本が世話を焼いてくれて、悪化することはなかった。
ただ、良くはなってない。薬を飲んでいる間は問題ないが、ちょっと疲れもあるんだろうか。
いづれにしても、このあと一週間は、延期になっていた仕事が山積みになっている。
「ほくとぉ、ほんと、ありがとね。体調大丈夫?」
「高地こそ。俺、案外楽しかったし。病み上がりなんだから、無理すんなよ」
「なーんか、お前にそういうこと言われると、調子が狂うよ(笑)」
笑いあって、頷く。
やっぱり、6人そろっている方が良い。
「っ、」
薬飲んで何時間だ?もう効果切れてきたな…
撮影のフラッシュが辛いと感じたのは一人でのカットを撮っているとき。
まだ、集合ものと、全ペア撮りあいショット、とやらが残っている。
「…北斗、顔色、悪くね?」
「いや、そう?」
指摘してきたのは、高地。
当たり前だが、高地にだけは、忙しかったからって体調崩してるなんて言えないし、
これぐらいで、忙しい。だなんて、いつもその合間をぬって俺の看病だったり、
通院に付き合ってくれる高地に言えるわけがない。
「…大丈夫なの?」
「んー、ちょっと…しんどいかも。」
小声で伝えてくる京本にそう答えながらカメラを向ける。
「えっ、ちょ、北斗…」
コテン。と京本の肩に頭をのせて、自撮りをする。
京本は、俺の行動に驚いたのではない。俺の体温に驚いたんだと分かっていた。
「北斗!?」
倒れるっ、と思った時に目に入ったのは、少し顔を歪めた高地。
「はぁっ、はぁっ、」
動悸と共に頭がガンガンと痛む。
目の前がチカチカして、天井を向いていたんだと気付く。
照明の眩しさにまた頭痛が酷くなって、少し吐きそうにすらなって、
腕で、目元を覆う。
「北斗、ほくと、落ち着いて、深呼吸して」
そんな声がする。高地。ごめん、俺…
「こち…ごめっ、はぁっ、はぁっ、」
たまには、役に立ちたかったんだよ。
いつもいつも、隣にいるのに、助けてもらってばっかで。情けねぇ
「なんで、謝るんだよ。もういいから。体、起こすよ」
暫く、高地に体を預けていたら、不思議と、苦しさは無くなってきた。
京本の腕の中ともまた違う温かさ。
「ふふ、高地。おかえり」
「なんだよ、それ 笑」
分かってるくせに。
fin
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H.M. - あーちゃんさん» ありがとうございます。年齢設定がしてあるようで表示されませんでした。【夢の中で】は読めないようなので【Rollin'シリーズ】のほうを楽しみにしていたいと思います。お手数おかけいたしました。 (2020年3月3日 11時) (レス) id: 419573d787 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - H.M.さん» 拍子ではなく、表示でした。失礼しました。よろしくお願いします。 (2020年3月3日 9時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - H.M.さん» ←「あーちゃん」を開いて頂くと、私の作者ページに飛ぶと思います。そちらで拍子できない場合は、18歳以上の年齢設定をしてないと思われます。申し訳ございませんが、これ以上のお答えは出来かねますので、ご容赦ください。ありがとうございます。 (2020年3月3日 9時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
H.M. - 【夢の中で】をどうすれば読めるでしょうか?よくわからなくて… (2020年3月3日 8時) (レス) id: 419573d787 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - y_さん» いつもご愛読、コメントありがとうございます( ; ; )またお楽しみいただけるよう頑張ります! (2020年3月2日 22時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あーちゃん | 作成日時:2020年2月7日 16時