___ ページ20
Side BLACK
「えっ、入院?」
黒田先生に問うと呆れ顔で頷かれた。
「ちゃんと大事を取らないと。
だいたいこんな怪我するぐらい体も良くないんでしょ。
こんなんで、あと2日やれると思ってるの?
ステージ裏だったから良かったものの、お客さんの前だったら大惨事だよ?
足の痛みも辛いだろうし、痛み止めの薬、副作用があるかもしれないから。
今日はもう遅いし、シャワー許可してあげるだけでも良しとしなさい」
ここまでほぼ一息で言われて何も言えなくなって、慎太郎やジェシーにも苦笑いされる。
仕方ない。今日は大人しくすることにする。
「二人とも疲れてるところごめん。ありがとう」
「良いんだよ。ゆっくり休んで」
「おやすみ北斗。また明日ね」
マネージャーさんと病室を出ていく2人。
ギブスで固定された足を見てため息をついた。
さらに背中を強打していて骨に異常がなかったのが奇跡だって言われた。
さらに左腕が大きめに擦り傷を作っていて、出血は酷くなかったけど、多分明日踊るときは加減しないと傷口が開いてしまうだろう。
そんなことを考えていたら、もう翌朝になっていた。結局シャワーも浴びずに寝てしまったじゃないか。最悪だ。
「北斗、おはよう。
病院に運ばれたって言うから肝が冷えたよ」
そこにいたのは兄貴だった。
そういえば、今日見に来てくれるのはもとから予定されていた。
兄貴の運転で家に帰り、シャワーや着替えを済ませて、また東京ドームに戻る。
正直歩くたびに悲鳴が上がった。
「っ、いってぇ…」
ライブの前には、整形外科の先生が電気治療をしてくれて、さらにブロック注射をすることに。
ビリビリと電気が走るのはホントに辛いものだったけど、注射のおかげか、その日は何とか乗り切った。
しかし、体力的な問題もあり、安静のため、必要最低限は車椅子で移動することになり、パフォーマンスに影響はなかったものの、さんざん迷惑をかけてしまった。
そして、ラストの3日目。
2日目と同じように電気治療とブロック注射で誤魔化す。それでも広い会場で身体も充分でない状況で、もう演技力と気力で迎える本番。やけに緊張してしまい、悪循環だった。
____________
更新おまたせしております。申し訳ございません!
このお話、今後流血のシーンがこざいます。
苦手な方はご注意ください!
2020/03/01
あーちゃん
415人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
H.M. - あーちゃんさん» ありがとうございます。年齢設定がしてあるようで表示されませんでした。【夢の中で】は読めないようなので【Rollin'シリーズ】のほうを楽しみにしていたいと思います。お手数おかけいたしました。 (2020年3月3日 11時) (レス) id: 419573d787 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - H.M.さん» 拍子ではなく、表示でした。失礼しました。よろしくお願いします。 (2020年3月3日 9時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - H.M.さん» ←「あーちゃん」を開いて頂くと、私の作者ページに飛ぶと思います。そちらで拍子できない場合は、18歳以上の年齢設定をしてないと思われます。申し訳ございませんが、これ以上のお答えは出来かねますので、ご容赦ください。ありがとうございます。 (2020年3月3日 9時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
H.M. - 【夢の中で】をどうすれば読めるでしょうか?よくわからなくて… (2020年3月3日 8時) (レス) id: 419573d787 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - y_さん» いつもご愛読、コメントありがとうございます( ; ; )またお楽しみいただけるよう頑張ります! (2020年3月2日 22時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あーちゃん | 作成日時:2020年2月7日 16時