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Side BLACK
「北斗、体温測れないよ〜(笑)」
「…いぃ。このままでいて。
…はぁっ、寒いよ…あたためて…」
慎太郎に言われたけど俺はジェシーの胸に顔を埋めたままモゴモゴ話した。
「……冷たいね」
頬にじんわり温もりを感じて顔を少し動かせば高地が涙を拭ってくれていた。
そのまま両手で包み込むように頬を撫でてくる。
「カイロまだあると思うから」
樹がどこかへ行って、京本が暖房器具をこちらに少し近付けてくれた。
それでも、暫く布団から(上半身だけだけど)出ていたからかブルブルと体が震えてきて、また少し息が上がる。
「んっ…あり、がと」
誰にでもなく、そう呟いて、樹にカイロと引き換えに体温計を渡す。
「ちょっと上がったね」
「何度…?」
「35.4℃。
北斗、酷いとき、32℃代だったんだからね
もうほんっとびっくりしたから!」
どうやら、目を閉じている間に、病院で過熱した輸液を点滴されたらしい。
んで、全く起きないまま家に帰ってきたと。
「っ、みんなも風邪引かないようにして。」
よく考えたらみんなだって濡れてたんだから。
「大丈夫。まぁここの風呂借りたけどね(笑)」
慎太郎が笑うとみんなも頷いていた。
「じゃあ…今日ずっと…ここ、いる?」
背中をさすってくれていたジェシーの手を掴み、尋ねる。
「……ゆっくり休みたいなら、帰るよ。疲れた?」
優しい声に包まれて眠たくなってきて瞬きを多めに繰り返す。
「みんな、俺のこと、忘れないでね。ここにいてね」
「アハハッ、忘れるって何(笑)
北斗、よほど変な夢でも見たの!?」
「眠いでしょ、北斗。」
「うん、北斗、寝ちゃいな?」
「あっ、待って。北斗、おかゆ!」
「もう北斗こんなんで食べられないよ(笑)」
何度も呼ばれる名前が心地よくて、俺はまた目を閉じた。
後日。
「北斗、SixTONEᏚ!って寝言言ってたよ」
と言われたのはきっと彼らのイタズラだと思いたい。
Fin
暫くお話の更新止まるかもしれないです…
申し訳ございません!
その間に評価や感想お待ちしております!
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2020/02/18
あーちゃん
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H.M. - あーちゃんさん» ありがとうございます。年齢設定がしてあるようで表示されませんでした。【夢の中で】は読めないようなので【Rollin'シリーズ】のほうを楽しみにしていたいと思います。お手数おかけいたしました。 (2020年3月3日 11時) (レス) id: 419573d787 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - H.M.さん» 拍子ではなく、表示でした。失礼しました。よろしくお願いします。 (2020年3月3日 9時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - H.M.さん» ←「あーちゃん」を開いて頂くと、私の作者ページに飛ぶと思います。そちらで拍子できない場合は、18歳以上の年齢設定をしてないと思われます。申し訳ございませんが、これ以上のお答えは出来かねますので、ご容赦ください。ありがとうございます。 (2020年3月3日 9時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
H.M. - 【夢の中で】をどうすれば読めるでしょうか?よくわからなくて… (2020年3月3日 8時) (レス) id: 419573d787 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - y_さん» いつもご愛読、コメントありがとうございます( ; ; )またお楽しみいただけるよう頑張ります! (2020年3月2日 22時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あーちゃん | 作成日時:2020年2月7日 16時