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__ ページ43

Side BLACK


「……んっ、……ハァッ、…ぁ、」


苦しい。

そう思ってしまうと、脳が馬鹿になって、
余計に呼吸の仕方が分からなくなる。



「はぁッ、…んん、…ケホッ!…ハァハァッ、」



体を丸めてブランケットを握りしめて耐えるけど、うまくいかない。
樹が気を利かせてくれて電気を消していったから、部屋の中はすっかり暗闇。
カーテンもしめきっていて、月明かりさえ入らない。



「…はぁっ、はぁはぁッ、…ひぃっ、はぁ!」


暗闇だと自覚をすると、余計に気管が狭まった気がした。



__誰か、…だれか来てっ、…助けて



せめて電気を付けようと思ったのがいけなかった。
ベッドから落ちるように床に打ち付けられて手足が痺れた。



「ハァッ、はぁっ、ぅ、ァッ、はぁハァッ…はぁっ、」


そのとき、バン!と扉が開き、
バチン、と電気がついた。


「北斗!?」

「んっ、…ハァッハァッハァッ、はぁっ、じゅ、…はぁっ」

「あーあーあー、はいはい。ちょっと待って」

「んっふ、はぁ!…じゅっ、い…ハァッハァッ」


樹が来てくれた安心感で涙がポロポロ流れた。
手を伸ばすけどガクガク震えてるのが自分でも分かる。
樹は倒れていた身体を起こしてくれて、抱きかかえてゆっくり背中をトントンしてくれる。


「はぁあっ、ハァッハァッ、ん、…ハァッくるし!」

「苦しいな。でも大丈夫だから、俺の目見ろ」

「ハァッ、…ハァッ…ん、……はぁっ、」


コクコク頷いて、涙が霞んだ視界の中、樹を捉える。


「ん、そうそう。上手。
そのまんま、俺が言う通り、長く吐いて」

「…はぁぁ、ハァッ、……んっ、できな、…ハァッハァッできないっ、」

「出来てっから。せーの、」

「はぁっ………っん、…ハァッ…ふぅ」


何度かそうやって長く息を吐くことを意識する。
こんな過呼吸いくらでもなったことあんのに、その度こうやって誰かに助けてもらってる。

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あーちゃん(プロフ) - マイラさん» コメント、ご愛読ありがとうございます🥰私にとっても大好きな作品なので、たまには更新できるように頑張りますね✨ありがとうございます! (2022年8月21日 11時) (レス) id: b62bd82bc0 (このIDを非表示/違反報告)
マイラ - Rollin'シリーズ大好きなのでたまに更新された通知がくると嬉しいです!!これからも楽しみにしてます。頑張ってください (2022年8月21日 0時) (レス) id: 247892270a (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 佑妃奈さん» ご愛読ありがとうございました😳コメントとても嬉しいです💌はい!またフラッと更新しますので(笑)お付き合いよろしくお願いします✨ (2022年4月16日 15時) (レス) id: b3f31bb09f (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます😊気づくのが遅くなってしまいました(ó﹏ò。)💦💦また更新される時を楽しみにしてます!! (2022年4月16日 13時) (レス) id: f264ee5bd6 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - サンリオさん» コメントありがとうございます!またふらっと更新すると思いますので、今後も応援よろしくお願いします(^^) (2020年9月17日 8時) (レス) id: d58af8230a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あーちゃん | 作成日時:2020年6月18日 0時

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