Rollin'【番外編10】

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Side BLACK


だあくんと京本は車で待機してもらい、俺は黒田先生にあれよあれよと更衣室に連れて行かれ、採血をし、血圧を測り、知らない人に例の注射を打たれた。


ボーッとしているうちに、寝かされ横に向けられて急に羞恥心でいっぱいになる。



＿＿＿＿＿＿早く終わってくれ。……



顔をしかめていたら、「力抜いてくださいね」なんて。



「あぁ、ここだね。黒田先生、そのままクリップしちゃうね」

「…お願いします」


黒田先生はモニタを見たあと俺を見下ろし、また知り合いだというおじいちゃん先生に視線をうつした。


「………あの、」

「憩室出血してるから、クリップで止血する方法を取るね。そのままでいいから」


黒田先生はしゃがんで視線を合わせてくれた。
静かに頷いてただただ処置が終わるのを待つ。
先生はその間、とんとん、と肩のあたりを叩いていてくれた。


「はい、終わりね。しばらくボーッとしちゃうかもしれないから寝ていいよ」


緊張のせいで熱が上がったのもあってか、確かにしんどい。


「にゅう、いん？」

「……そうだね。ゆっくり休もう」


黒田先生に聞いたつもりだったけど、先生は押し黙って、代わりにおじいちゃん先生が答えてくれた。




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



1週間。必要と言われた。


それも上手く行って1週間。




「……東京、戻ってもいい？」


目覚めてすぐ黒田先生がそこにいて安心した。


「はぁ、……ジェシーくんの言った通りの言葉だね」

「……そ、なの？」


気恥ずかしくて、笑ってしまう。
どうやら京本がメンバーに連絡を取ってくれたらしい。


「点滴繋いだまま、公共の交通機関じゃなくて車で移動ね。だあくんに良くお礼すること。」


「……先生も、ぁ、ありがと」


わがままいっぱい言ってごめんなさい。







「……朝日ってこんなきれいだったっけ」


大好きな人たちに会えるまであと少し。




Fin






長い間お付き合いありがとうございました！
色々ご都合主義で書きましたが(笑)
お楽しみいただけたら嬉しいです！

コラボ作品の方が忙しく、
途中更新止めてしまってすみませんでした！

またお会い出来る日まで♪


2021/05/08
あーちゃん

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