Rollin'【番外編10】

彼は誰時 ページ15

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いつもご愛読ありがとうございます。
ご無沙汰しておりましたが、久々に更新です！
コロナ禍設定、時期も今ぐらいの雰囲気で
書かせていただきました。
但し、ご本人様とは関係のないお話なので、
ご理解の程よろしくお願いします。
皆様が安全に過ごせる日が早く訪れますように。

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Side BLACK


「北斗、体調はどう？」

「大丈夫だよ。人ってこんなに寝られるのねってぐらいたくさん寝たの」


連続ドラマを走り抜け、
朝ドラの準備期間。


俺の隣でメイクをしてもらっている樹に、
「髪も切ったの。どお？」なんて尋ねる。


「まぁでもまた暫く忙しいんだから。それに地方じゃお前寂しいんだろ、」

「…ぇ、なに、髪型については無視なの？」

「毎日電話してやるから安心しろよ」

「やめてよ〜、毎日は」


なんて答えておきながら、鏡に映る自分の顔は喜んでいるから驚く。




「荷造りは終わった？」

「うん、だいたい。
あとは黒田先生のとこで薬もらうぐらいかな」


反対隣の慎太郎に尋ねられそう答える。


今日の仕事が終わればまた病院に。
精密検査は数日前に大体終わって、今日結果が出る。あとは聴診と処方だけして貰う予定。


「今日長いだろうから、いいとこで力抜けよ」

「うん」


こーちが後ろを通って鏡越しに答える。



雑誌のレギュラー連載は今日で数号分をまとめ撮り。

このご時世だってのもあるし、
移動は体力を使うから俺の身体的負担も考慮し、
明日 発つと、もう暫く東京には戻らない。

YouTube撮影やラジオはリモートで予定してるから、SixTONESの仕事がないわけじゃなんだけどね。



「……ほくちゃん。病院ついていっていい？」

「えっ？あぁ、いいけど…大丈夫だよ？」

「黒田先生から大丈夫だって聞かないと俺が安心しないからさ〜へへっ、俺、心配症なんだよ」

「ふっ、なんだそれ」



コロナウイルスのせいもあって、付き添いは基本的に禁止だけど、先生に聞いてみよう。

ジェシーがいつもの通り大きく笑ったところでマネージャーがやってくる。



「今日もPCR出すので、お願いしまーす」


「ほーい」なんてみんなそれぞれ各一人ずつキットを貰って唾液を取る。


………まぁこれが中々、緊張するもので。
もう何度も定期的に行っていることではあるけどこの怖さは慣れるものじゃない。

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