Rollin'【番外編10】

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Side BLACK


「…凄いな。」

「うん、凄すぎ」


YouTubeの撮影を兼ねているとはいえ
あまりに高級なパーティ会場。
思わず感嘆の声を上げたら、慎太郎も目を丸くしてた。

お世話になっているスタッフさんもラフな格好で参加してる。
マネージャー陣も今日ばかりは車をおいて、後から合流する予定だ。
今日はライブの中打ち上げと、デビュー1周年の内祝い。


そうつまり、今日は「ほどほどに」なんて無理なわけ。
人見知りな俺が酒飲まないでこんな大きなパーティ出れないっしょ。



「遅かったね〜」

「べーちゃんっ！ごめん、検診長引いちゃって」


YouTubeでおなじみの岡部さんから一応の台本を頂く。


「あぁ、そういえば病院の先生たちからも花きてたよ」

「…………え、マジ？」


ソニーの関係者さん、ひえおじ、ドラマのスタッフさんたち、バラエティ番組のディレクターさん
…team SixTONESから沢山の花が届いていた。


一つ一つ、名前を見ていくと、たしかに黒田先生や秋山くん、山根さんも名前が書いてあった。


…なんだよ、言えよぉ…
今日会ったのに、お礼言いそびれちゃったな。


「あ、もちろん、先生たちの名前は隠すようにするけど、皆集まって。」


べーちゃんの指示によりオープニング映像は、
その花々を背景に撮ることになった。


「今回は、こんなに立派な花々に囲まれたオープニングですけども！何するか、分かりますか？」

樹がニタニタと話し始める。
いつものように京本が手を上げるので、
俺は不服な顔をした。



1年間、続けてこられたこと、
少しだけ、いや、かなり考え深い。




「ほんとに沢山の人に支えてもらって、俺達は幸せです！2年目もよろしくお願いします！」


ジェシーの熱い挨拶から始まり、


「「「かんぱーい！！！」」」


そのあとは、すとらじスタイルではあるんだけど、そこにお酒や豪華な食事がついている。


「うんまっ！！！」


あんま俺らカメラの前でお酒飲むことなかったから、今回は各々の好きなお酒だとか、おつまみだとか、そんな話も。
1周年といえど、アラサーアイドルだからね、笑


「お酒は結構飲むの？」

「んーん。今日みたいに特別なときだけかな。
でも、今は特に制限があるわけじゃないから自主的にね」


岡部さんにカメラを向けられながら、だし巻き卵を一口。

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