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Side BLACK
帰宅して手洗いうがい、着ていた洋服を洗濯機にぶち込んでシャワーをする。
外から帰ったらすぐシャワーは、感染対策として黒田先生にも推奨されたから。
『誕生日おめでとう』
『プレゼント届いたかー?』
親友たちからLINEと欲しかったスニーカーが入ったプレゼントボックス。
『ありがとう。でも、もうバイバイ』
一応電話はしてみるものの、出てくれないから親友をやめる。
少しだけ心は軽くなったものの、改めて今日は誕生日だったよな?という疑問が更に強まって、なんだかよくわからない気持ちになってきた。
考えていると何だか気持ち悪くなってきた。熱は無いけど、グルグルして貧血っぽい感じ。
少し横になろう…
ソファーでクッションを抱えて、縮まる。
「……ん、…はぁ、」
苦しい。
元々、天候が不安定なこの季節だし、喘息もよく出るわけで。
胸に違和感が少し残ってる。
寝てしまおう。このまま。
暗闇に引き込まれてからどれぐらい経ってからだろうか。
「っ、ゲホッゲホッ…はぁ、…ヒューッ…はぁ、」
苦しい。
苦し過ぎてガバッと起き上がったものの、
クラクラしてソファーから転げ落ちそうになる。
「北斗、落ち着いて、大丈夫?吸入しよう」
誰の声だか、分からないけど、うっすら目を開ける。
「北斗、分かる?聞こえてる?手握って」
「…んっ、ハァッ…はぁっ、…ヒューッ」
ギュッ、と握った手に覚えがある。
何で樹がここに?
「薬吸える?大丈夫だよ。」
ネブライザーを持ってくれてるのは高地。
やっと薄っすらと目を開けると、心配そうな2人が少しホッとしたような顔をした。
「落ち着いた?」
「…え?……どうして?」
少し呼吸が整い、慎太郎から水を渡される。
「……あ、ほくちゃん、大丈夫?」
「ジェシー、俺もちょーだい!」
髪を濡らしたジェシーが冷蔵庫を開けて麦茶をコップに入れる。
京本なんて、まだタオル一枚なんだけど。
「いやいや、何してんの!?」
「あ、勝手にお風呂借りたのはごめん、笑
俺ら電車乗ってきたからさ〜シャワー借りたの」
「…………とりあえず服着て?」
京本はなんてことないようにジェシーからコップを受け取る。
「そうだね。うわなんか、久々〜!」
久しくうちに来てないもんな。
前に泊まってくれたときの部屋着を取り出しクスリと笑う京本。
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あーちゃん(プロフ) - マイラさん» コメント、ご愛読ありがとうございます🥰私にとっても大好きな作品なので、たまには更新できるように頑張りますね✨ありがとうございます! (2022年8月21日 11時) (レス) id: b62bd82bc0 (このIDを非表示/違反報告)
マイラ - Rollin'シリーズ大好きなのでたまに更新された通知がくると嬉しいです!!これからも楽しみにしてます。頑張ってください (2022年8月21日 0時) (レス) id: 247892270a (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 佑妃奈さん» ご愛読ありがとうございました😳コメントとても嬉しいです💌はい!またフラッと更新しますので(笑)お付き合いよろしくお願いします✨ (2022年4月16日 15時) (レス) id: b3f31bb09f (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます😊気づくのが遅くなってしまいました(ó﹏ò。)💦💦また更新される時を楽しみにしてます!! (2022年4月16日 13時) (レス) id: f264ee5bd6 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - サンリオさん» コメントありがとうございます!またふらっと更新すると思いますので、今後も応援よろしくお願いします(^^) (2020年9月17日 8時) (レス) id: d58af8230a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あーちゃん | 作成日時:2020年6月18日 0時