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手紙の瓶を海に投げ入れてから１ヶ月。
万策が尽きたらベランダから飛び降りよう。
そう決意したが私は最後の作戦を実行していない。
この作戦が失敗した時はこの世界から去ろう。
死と言う形で。
コツコツと。
私は最後の作戦の為に食料や道具を揃えた。
「 ( 今日は男性か… ) 」
私の食事を部屋に運んでくるのは基本的に男性。
たまに女性が来る時もある。
決行は女性が食事を持ってきた時。
私はこの屋敷から脱出してやるんだ。
「女神様、お食事を持って参りました」
ある日の午後。
４０代くらいの女性が私の部屋に食事を運んできた。
「今日のメニューは鶏肉の…」
私はベッドに隠していたリュックを手に取った。
そして。
「あ！女神様！」
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「誰か！誰か来てください！女神様が逃げました！」
後ろから女性の叫び声が聞こえる。
早く屋敷を出ないと捕まってしまう。
「えっ…女神様…」
「どうしてここに…」
不思議そうに私を見る屋敷の人達。
私は目もくれずに玄関の扉を開けた。
「ハァ…ハァ…」
屋敷の前から一直線に続く長い道。
目を細めると港のようなものが見える。
港で自分が操縦できそうな船に乗ってこの島を出る。
頭ではわかってるけど実際に行動できるかどうか。
「女神様ぁーッ！！」
考えている暇はない。
私は走り出した。
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作者名：トモ | 作成日時：2023年1月27日 16時
