先で待ち受けるのは天国か地獄か ページ6
今頃、管理室では緊急事態宣言が起きている。
脇から出てくるファントムを潰す。
獣のファントムに鎧のファントム。
下の階である程、ファントムは凶暴だ。
壁に手をついて下りる。
この場にいるのは俺だけだ。
ハッキリ言って怖い。
これはどんなに無謀であるかは分かっている。
イデアはどこか諦めた顔をしている。
現状を変えにくい、此処に居なければならない。
そう言う決められた
でも止めない。実現不可能では無い、やらないで後悔なんてしたくない。
部屋に着くと机の上に大きな雷の槍が置いてある。
俺の身長よりも高い。
友人の身長よりも高い。
デカい。
持とうとするが重くて落とす。
ヘラクレス関連と言ったら雷。
かつてゼウスが片手でタイタンズに目掛けて投げたものをモデルにしている。
にしてはデカい。せめて細くするか、小さくするかにして欲しい。
引き摺るように持つと槍は光出して「雷霆の槍、充電率100パーセント」と音が聞こえる。
…え、機械なの?
「指紋認証」とアレ○サかS○ri宜しくな事を言い出す。
多分この部分かな。
触れば「認証完了」と出る。
バチバチと大きい静電気が覆う。
持つのに一苦労する。
でも、念の為持った方がいい。
もしかしたら、タイタンズも眠っているかもしれない。
意を決して俺は槍を手にした。
研究者達は混乱していた。
「アラーム!?」
「世界最高峰のセキュリティをどうやって破った!?あれを破れるのはシュラウド家の長男であるはず。」
青いライトが赤いライトに代わり、緊急事態と報告する。
イデアとオルトは驚愕の表情をする。
Aの分身は淡々として、席を立ち扉を開けて廊下を歩く。
分身は問題の開けられた扉を越えてファントムの所へ向おうとするが、イデアに止められる。
「いやいや、何、当たり前のように危険地帯に?ちょっと店に行くような気軽な所じゃないから。」
「……」
「分かってる?」
「そうですね。」
「ならいい。さてこのまま返って…」
イデアが「避難」と言おうとした途端に分身は飛び降りる。
オルトが真っ先に掴んで上げようとするが、分身の使った強力な魔法攻撃により弾かれた。
イデアは真っ青になり地下を覗く。
分身は空洞である真ん中へ落ちたため、もう姿が見当たらない。
オルトは急いで地下へ進んだ。
イデアはチャルロットを操縦し、向かう。
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たろ。(プロフ) - パ、パ、パ、パパぁ!!!!! (2022年7月7日 15時) (レス) @page9 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柳玲霊鑑 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/be moon
作成日時:2021年11月28日 19時