雪の妖精と人2 ページ33
グロウはセレーナのユニーク魔法である雪と氷の能力を見た。
雪が少し降ったので涼しくなった。
セレーナ「貴方のユニーク魔法は?」
グロウは俯き「使う必要性がない」と言った。
セレーナは水面を見て思いついたような顔をした。
そしてグロウのブーツにユニーク魔法でブレードをつける。急な変化でバランスを崩すグロウの手をとって、セレーナは水面上を走って凍らせる。
グロウは試行錯誤して何とか平行に安定して滑る。
しかし、スケートの経験がないグロウは止まり方が分からない。
グロウ「セレーナ、止め方は?」
セレーナは止め方を教えようとした時、「前に注意しろ」と言った。
セレーナは「え、前?」と言った後に壁にぶつかって、後にいるグロウに向かって倒れる。
重力に沿って共倒れでグロウはセレーナの下敷きになった。
グロウ「大丈夫か?」
セレーナ「うん、ごめんね。グロウは?」
グロウ「なんとかな。」
壁越しでリリアはクスクスと笑う。
チラッと見るとセレーナの瞳に熱を持つようになった事にリリアは気づく。
長年の経験ではなくてもリリアには充分セレーナの感情を理解した。
ある日、セレーナは悲しげな表情をした。
リリアは気になってどうしたのかを聞く。
セレーナは「グロウと赤毛の少女と仲良さげに会話していた所を見た」と言った。
それで何故だかモヤモヤとした気持ちになったと。
リリアは同情はしたが、自分の心に気づいていないと言う鈍感さに唖然とした。
グロウが気になってリリアは現場へ向かう。
本を読んでいる一人の人と少年達がいた
赤毛の少女「ダメ!」
グロウは赤い薔薇を持って「否、そこを何とかお願いします。」と言った。
赤毛の少女「ダメなものはダメよ!」
グロウ「貴方を特別好きな事に変わりはない。」
リリアは嗚呼と気を落とした。これは完全な片思いだと思ったからである。
しかし…
赤毛の少女「白黒の薔薇に赤く塗って誤魔化すのはやめなさい!重過ぎて相手が逃げるわ!」
グロウ「ローズハート、それでも俺は…」
ローズハートと呼ばれた赤毛の少女は慌てて「ちょっと、急に目の灯火を消さないで!白黒薔薇の状態で行かないで!あの子をどうしたいの!?」と叫ぶ。
グロウ「結婚前提で付き合う。」
ローズハート「まぁ、一途で真面目なこと…て、そうじゃなくて拙いわ!」
ポカンとするリリアにベンチに座って居たトレインはポンと肩を叩き「練習です。」と説明した。
白は尊敬、黒い薔薇は
永遠の愛
リリア(重いのう。)
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たろ。(プロフ) - パ、パ、パ、パパぁ!!!!! (2022年7月7日 15時) (レス) @page9 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柳玲霊鑑 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/be moon
作成日時:2021年11月28日 19時