日本昔話で地獄を見せる ページ28
トレインとクルーウェルは目頭を抑えた。
事の始まりはトレインとクルーウェルが「(何故か5歳の頃まで幼児化している)Aがフィクションを書いている」とグロウから聞き、少しホッコリして書いた本を読んだ。
それがいけなかった。
二人はAを好印象に受け止め、性格と精神年齢、そしてメンタルの強さを知らない故に油断した。
クルーウェルは日本昔話の花咲か爺さんを、トレインは日本昔話の赤猫になった百姓を読んだ。
クルーウェルは白い犬が意地悪爺さんに叩き殺されたシーンで「仔犬ー!」と叫び顔を覆った。
トレインは衣食住が悪くて苦しむ百姓一家が心中し、怨念が赤猫になり、自分達を追い出した金貸しを呪ったシーンで崩れ落ちた。
近場に居たクロウリーはビックリした。
クルーウェルは白い犬が最終的に灰となり、桜を咲かせるようになって心が温まるから良いが、トレインは最初から最後まで地獄の話なので憂鬱になった。
しかし、猫の絵が凶悪なネズミを駆除した話によりトレインは復活した。
クロウリーは二人の教師が鬱になった話が気になって、日本昔話のごん兵衛とカラスを読んだ。
カラス達が母親を殺した農家の人に復讐する話だった。
クロウリーは石化した。
後にバルガスが来た。
バルガスは本は好きではないが、チラッと見た熊と勝負して勝った金太郎のは良いと感じた。
購買部のサムも商品としていけるか読んだ。
読んだのは耳なし芳一だ。
サムはトラウマになった。
無事な方はバルガスとクルーウェルであった。
五人の中で一番ボロボロだったトレインはA家の情操教育を心配した。
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たろ。(プロフ) - パ、パ、パ、パパぁ!!!!! (2022年7月7日 15時) (レス) @page9 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柳玲霊鑑 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/be moon
作成日時:2021年11月28日 19時