リドルの薔薇の言葉は ページ2
家の中に突然入って来たのはトレイとチェーニャ、そして見知らない子だった。
お母様はその子に「ストレスを与え過ぎれば心体や将来と共に毒で、改善する必要がある」と言われ、スケジュールの確認と僕の精神状態の確認をするようになった。
その子が言った日をキッカケにボクとトレイとチェーニャは週一で遊ぶようになった。
その子、Aはボクと同い年で、真っ赤な髪をした僕とは正反対の真っ白な髪をしていた。
基本的に大人しい性格だけど表情があまり変わらない。
チェーニャが首だけ見せてもトレイの美味しいタルトを食べても一切変わらなかった。
表情は変わらないけど別に感情が無い訳ではない。
一度理由を尋ねたら「遺伝かもしれない。」と言った。
正直僕でもよく分からなかった。
コンプレックスを抱えているかを聞くのはやめとこうと思った。
なんとなく聞かない方が良い。
Aはたまに遊びに来る。
ボクが頼んだイチゴタルトをトレイが作り終えるの待つため、薔薇の園で待つ。
赤い薔薇、青い薔薇、黄緑の薔薇、桃色の薔薇が咲いてる。
多くの薔薇の中でAは多くの薔薇を眺めていた。
椅子に座ってボクはレモンティーに砂糖を加えるけど、Aは席に座らずにアールグレイで砂糖を加えずいた。
Aは紅茶の味を確認してまた薔薇を見つめる。
今更だけどボクはAの事はあまり知らない。
分かるのはせいぜい、お母様の知り合いの子で外国から来た事くらいで面識はあまり無い。
それなのにも関わらず、Aはボクの性格をそれなりに理解していた。
人を見る目が良いのだろうか。
トレイが料理に関する嘘をついた時に「ウスターソースで良くなる?よく分からないですが、プリンに醤油をかけるとウニの味はするのは分かりますね。」と言った。
トレイ「Aも冗談を言うのか」
表情が変わらないAはいつのまにか持っていたプリンと醤油をミックスし、躊躇なく食べた。
驚くボク達に「嘘だと思うならどうぞ」とすくって目の前に出す。
からかっては…いる?
トレイはこの時どう扱うべきか考え込んだらしい。
「味覚はあくまでも生体の内側と外側の電位差で生じているものを味として感じている。…味の強過ぎる物は消えずに残るかもしれませんね。」
ボクは口にしていたイチゴを止めるけど「冗談。抑える機能があるから問題無い。」とAは言った。
お母様は感心したような顔で微笑んだ。
リドルの薔薇の言葉は2→←ナイトレイブンカレッジに相応しくあらず、その主人公の正体…
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たろ。(プロフ) - パ、パ、パ、パパぁ!!!!! (2022年7月7日 15時) (レス) @page9 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柳玲霊鑑 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/be moon
作成日時:2021年11月28日 19時