捌 ページ10
柱になってから数日経った今、僕は長期任務でかなり遠くまで来ている。
今日は雨が降っていて太陽が出ていないので昼間でも鬼がうじゃうじゃ湧いてくる。
とある村。それが今回の任務場所。
その村には稀血がかなり住んでいる場所らしい。
普段は村の周りに藤の花を置いたり夜の間は絶対に外に出ない様にしたりと村の中で対策が行われていた。
だが、太陽が出ない今関係無い上、土砂降りの雨のせいで藤の花は萎れ、匂いは薄くなっている。
つまり鬼にとっては恰好の餌食な訳だ。
僕は今その村に向かっている。本来ならもう少し早く着いているはずだったが行く途中に数体の鬼を斬っていたので時間がかかった。
近づくに連れ鬼の気配と血の匂いが強くなって行く。
村に入り親玉のいる所に行く最中片っ端から鬼を斬っていく。
かすり傷程度の人もいればもう手遅れの人もいた。
「いやぁぁぁぁぁ!」
悲鳴が聞こえ即座にそっちに向かう。
今にも子供を殺そうとしてる鬼の腕を撥ね、子供を抱えて屋根の上に乗る。
『ごめんね遅れて大丈夫?』
「ママとパパがぁ……化物に…うわぁぁぁん」
『ごめんね。あと少しの辛抱だからね。』
僕はそう言って子供に藤の花を持たせる。
そこら中にいる鬼は血鬼術で作られてるものだし親玉を殺せば恐らく鬼は全て消える。
村の中心にある広場にいるであろう鬼に向かって走る。
広場に行く最中の人々を助け、鬼を殺す。
そして、その広場につき、鬼の頸を撥ねようと一気に近づく。
『惑星の呼吸 漆ノ型 冥王時空片__!』
技使い一気に距離を縮め、刀が鬼の頸に着いた時、まだ意識がある稀血の男の子を盾にした。
僕は途中で止めて軌道を変えた。
が、そのせいで体制を崩し、鬼に殴られる。
『ッ…ガハッ………!』
そのまま村の家に突っ込む。
.
鬼「っは!!十二鬼月である俺に叶うはずないだろう!!」
確かに鬼の目には下弦の壱と書いてあった。
鬼は今にも男の子を喰らおうとしてる。ここは稀血が多い。かなり強いであろう鬼。それでも、
「お兄さん……!助けて…!!」
人一人助けれなくて何が鬼殺隊だ。
呼吸で止血して体制を整えて男の子を先に救出し、斬り掛かる。
1716人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
廣岡唯 - あ…死ぬこの作品が神だ (11月15日 9時) (レス) @page39 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
わね - あ”しぬわこの作品が神すぎるっ! (2022年3月9日 16時) (レス) id: 52c0e09012 (このIDを非表示/違反報告)
わね - あ”しむは (2022年3月9日 16時) (レス) @page26 id: 52c0e09012 (このIDを非表示/違反報告)
包帯無駄遣い装置 - いいですねそれ! (2020年9月28日 20時) (レス) id: 206c89cdd5 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶 恵 - 富岡の指定をしてる人たち!公式では、富岡でも冨岡でも…どっちでもいいと書いてありましたよ! (2020年6月19日 6時) (レス) id: af2cedb42a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:五月雨雫 | 作成日時:2019年11月1日 22時