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『んー、じゃあどれぐらい動けるか見たいから鬼ごっこしよう。』
人使「2人で？」
『私が逃げる。人使が追い掛けてくれればいいよ。髪でも服でも触れればOK。
範囲はこの山全体』
人使「広！！」
『はい、じゃあスタート』
合図と同時に気配を消し、人使の瞬きの隙に木の上に登る。
勿論素早い動きで人使の目には追えていないだろう。
人使「え……え！？」
案の定人使は左右上下を見渡す。
いや、上下は無いでしょう、上は空だし下は土だし。
流石に運動にならないので気配は元に戻す。
人使が辺りを注意深く見渡し、私の位置で目を止めた。
『……』
人使「……」
ニコッと笑って人使に背を向けて走り出す。
走ると言っても木の上を飛び渡る。
人使「猿かよ…！」
『人間！！私、めっちゃ普通の人間！！』
猿って酷くね？
取り敢えず木から降りて岩だらけのエリアに行く。
崖みたいになっている所を飛び移りながら登って行く。
人使「え…えぇ……？」
『ほら、日が暮れるよ？』
私はフリーランニングのおかげで跳んで渡れるが、人使はまぁ、そんな事した事無いから崖登りみたいになっている。
もはや鬼ごっこじゃない…。
それでも必死に登る姿は、1年前の自分を見ているようだった。
まだ、暗殺なんて不慣れで体力作りから始めてた頃、皆に追いつけるようにって必死だったっけなぁ。
『そこ、足掛けたら崩れるよ』
人使「うおっ……ホントだ。」
『そうそう。左手を真上の凸に引っ掛けて、力込めて。
その勢いで右足を斜め上の所に掛けれる。』
人使「っしょ……！」
私は上からアドバイスしながら見守る。
初めてにしては上達が早い。
ゆっくりではあるが、落ちる事無く登れている。
岩を全て登りきって再び逃げ出した。
人使は既に息が上がっているが、ここで辞めると、体力は伸びない。
人使には悪いがもう少しだけ走ってもらった。
日が沈んできた頃、人使はぐだっと地面に寝転んでいた。
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カフェ(プロフ) - インコさんこんな奴だったけか…？ (1月26日 17時) (
レス) @page4 id: df2aa3c6fc (このIDを非表示/違反報告)
sky - オチはカルマがいいです。凄く面白です。これからも頑張ってください (2022年5月23日 21時) (レス) @page29 id: eb628d450e (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ - 堕ちはバクゴーが良いと思います！凄い面白いです！最高です！ (2020年10月1日 21時) (レス) id: f425f990e3 (このIDを非表示/違反報告)
mayumi(プロフ) - 五月雨雫さん» こんばんは。【ヒロアカ】双子って何もかも同じじゃなきゃダメなの？【暗殺教室】を一通り読みました。すごく面白いです。夢主ちゃん、体育祭どう活躍するのか見物です！。あと鬼滅の刃の夢小説の続きお願いしますね (2020年1月28日 18時) (レス) id: 58f715f8f9 (このIDを非表示/違反報告)
ますだかおり(プロフ) - 引子ヤベェちょっと死ぬか 教育委員会に訴えてくれんかな (2020年1月18日 16時) (レス) id: c4f3cb5b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：五月雨雫
| 作成日時：2019年12月9日 21時
