あの時のあの人② (ページ6)

今日:4 hit、昨日:5 hit、合計:4,157 hit

54 ページ6

亜嵐side

「ちょ、亜嵐くん？」

あ、

亜嵐)「会いたかった」

やべぇ、思ったことが口に出ちゃう

「私も会いたかったよ」

え、今なんて？

私も会いたかったよ？

嘘だろ。

俺そんなこと言われたら期待するじゃん

その時俺は自然と笑顔になってたらしく

「亜嵐くんの笑顔誰かに似てるんだよね笑」

今しかない

これは今あの公園の話をするしかない

亜嵐)「話したいことがある」

「なに？きくよ」

そう言って俺たちはあの公園にきた

亜嵐)「Aここで昔何があったか教えてくんない？」

「え、でも」

亜嵐)「うん。ごめん、言いづらいことだって分かってるけど俺にとっては大事なことなんだ」

「分かった。わかんなかったらごめんね？」

それからAはずっと俺のことについて話してた

やっぱりあれはAだったんだって

確信した

「それからずっとあの時の笑顔の人探してるんだよね。でも見つかんなくて少し前から諦めてるんだ笑」

こんな近くにいるなんて思ってないだろうな

「そう言えば亜嵐くんもなんかあるんじゃないの？この公園」

亜嵐)「うん。実はAのずっと探してたあの人って俺なんだ。A優しいから俺が1人で泣いてたのも知ってるだろ？｣

「何言ってんの？」

亜嵐)「俺の笑顔誰かに似てるんだろ？それは公園の人が俺だからだよ、会いたかった、あの時からずっと」

「ねぇ、うそでしょ。」

嘘じゃないよ、A

俺はお前が好きだ