【実l況l者】橙はアクティヴ【rtrt】 (ページ7)

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第6話(お出かけ編) ページ7

「あっ、いいこと思いついたんやけど、ペアに別れへん？」

思いついたように、レトさんがそう言う。

キヨが『なんで？』聞く。

「なんとなくや！なんとなく！俺、Aちゃんと回るから！」

私の名前を呼んで、手を取った。

「えっ！？」

私は名前を呼ばれたことと、手を握られたことにより、びっくりしてしまう。

「あ、別の人がよかったん？」

しゅんとして、聞くレトさん。

全然そんなことないのに、罪悪感を感じて私は首を横に振る。

「い、いえ！！とても嬉しいです！」

私がそう言うと、レトさんはぱああっと目を輝かせた。

「なら、決まりやな！」

ニコニコと満面の笑みを浮かべるレトさんはとても可愛らしかった。

「じゃあ後は勝手に決めてぇな！」

そう言い、レトさんは笑顔で私の手を引いた。

「Aちゃん、最初何乗りたい？」

「んー、そうですね～。王道といえば、ジェットコースターとかお化け屋敷ですよね」

レトさんがそう聞いてきたので、私は遊園地といえばこれというものを言った。

「せやなぁ。でも俺、これも乗りたいわぁ」

パンフレットを見ながら、レトさんが指をさしたのは、船だった。

否、バイキングだ。