85試練-2 ページ38
貴方side
ザック「…おい」
貴方「なに……?」
ザックが目をそらしながら口を開く。
ザック「さっきは…悪かった……」
私はその意味がよくわからなかった。
なんでザックが謝るのか……。
貴方「……何が?」
ザック「…だから、お前のことお荷物とか、足でまといとか言ったから悪かったって……」
一瞬、『分かってねぇのかよ』って顔をしたけどちゃんと言ってくれた。
貴方「別に気にしてないよ、本当のことだから。レイちゃんも、ザックもちゃんとやってくれてるのに私なんかドジばっかりで…情けないよ」
レイちゃんの方が小さいのに私の方が上なのに。
レイちゃんはすごく役に立ってるそれに控え、私は……。
ザック「………んなことねぇよ。Aは充分役に立ってる。レイもそう、思ってるだろ」
貴方「……本当?私、本当に役に立ってる……?」
ザック「あぁ」
貴方「そっか…良かった。体動けるようになったらいっぱい役に立つね……!」
そしたらザックとレイちゃんをなるべく護れるように頑張るね!と付け足す。
ザック「あー……。お前はさ“護る”より“護られる”のほうだろ」
貴方「えっ、私そんなに頼りない!?」
ザック「なんでそうなるんだよ」
なんかキレ気味に言われた。
悪いことしたっけ。
貴方「じゃあどう思えばいいの…」
そう呟くとグイッとザックの顔が近くなる。
貴方「っ……ざ、ザック…!?」
ザック「お前は、俺に護られてろよ……」
ぎゅうっと抱きしめられた。
貴方「ざっ……!!」
ザック「絶対、俺が護ってやるから。だから…、ぜってぇ離れんじゃねぇぞ。A」
貴方「わ、わかったからっ…」
は、恥ずかしい…。
なんで私、ザックに抱きしめられてんだろ……。
貴方「ざ、ザック。離し…」
ザック「もう少し、このまま……じゃ、ダメか?」
貴方「っ……!だ、だめ、だよ……。レイちゃん来ちゃったらいけないし…。それに……、はず、かしいよ…」
チッ、と舌打ちをして離してくれた。
ザック「寝ろ。俺も寝る」
貴方「う、うん」
静かに目を閉じた。
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金平糖(プロフ) - いちごましまろさん» マジか!!私も好き!死神くん声域凄いよね!憧れる! (2018年6月4日 7時) (レス) id: 942887e5ad (このIDを非表示/違反報告)
いちごましまろ - 僕ね大好きなんだ!! (2018年6月3日 23時) (レス) id: 14e3511fd4 (このIDを非表示/違反報告)
いちごましまろ - きゃぁぁぁぁまじでまじで?!? (2018年6月3日 23時) (レス) id: 14e3511fd4 (このIDを非表示/違反報告)
金平糖(プロフ) - いちごましまろさん» 死神くんか!!知ってるよ!ちょっとしか見たことないけど!! (2018年6月3日 19時) (レス) id: 942887e5ad (このIDを非表示/違反報告)
いちごましまろ - ザックの!声!の!死神さん! (2018年6月3日 17時) (レス) id: 14e3511fd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:金平糖 | 作者ホームページ:(ヾノ・∀・`)ナイナイ
作成日時:2017年4月3日 3時