【殺戮の天使】絶対、護るから【アイザック・フォスター】2

７３懺悔室にて-2 ページ26

レイ｢………｣

薬を探しに行く為、扉に入ると、オルガンの音が聞こえた。

ボォッ！

レイ｢！……明かりがついた。なんだか、ここ……変な感じがするな｣

パリンッ

レイ｢！｣

ロウソクのようなものが倒れた。

ボワッと白い何かに包まれた。

思わず後退りする。

レイ｢……なに？｣

倒れたろうそくから煙が……。

この煙………なんだか……。

レイ｢甘い……匂い………｣

ハッと我に返る。

レイ｢今の、なんだろう……。一瞬頭がボーッとした……｣

ううん……そんなことより、ザック達の薬を見つけなくちゃ……。

『＿＿髪が望むのは穢(けが)れもなく偽りもない者』

『＿＿己に問え、己が何者か』

『＿＿望まれるべき生け贄か』

『＿＿それとも天使か』

『＿＿はたまたそれ以外の、神の救いを求めるものならば』

『＿＿全てを晒し、懺悔(ざんげ)せよ』

………懺悔(ざんげ)……

レイ｢………もしかして、目の前にあるのは………懺悔室(ざんげしつ)？……じゃあ、ここは………｣

救い………。

右の扉へ行くが、開かない。

中央に『汝(なんじ)の名は？』という文字がある。

レイ｢……ここは、私の名前でいいのかな……。……レイチェル・ガードナー……｣

自分の名前を言うと、扉が開いた。

レイ｢そうか、懺悔室(ざんげしつ)だものね｣

………。

レイ｢薬、あるといいな……｣

……行こう。

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