【殺戮の天使】絶対、護るから【アイザック・フォスター】2

７３懺悔室にて-1 ページ25

レイside

ザックがAを抱えた。

-floor B2-

ザック｢ちっ、無理しやがって…。レイ、こいつは俺が抱える。先に進むぞ｣

レイ｢ダメ、ザックはまだ血が止まってない。Aも意識がない……｣

ザックはAを降ろして寝かせた。

その隣にザックが座る。

ザック｢あー………血……？こんなもん、どうってことねぇよ｣

レイ｢ダメ、傷だって閉じてない。開いたら危ないよ｣

ザック｢……だから、大丈夫だって行ってんだろうが……｣

レイ｢……ダメ｣

ザック｢はぁ？レイ、お前……なに、……変な顔して、んだ……｣

ザックが目を閉じた。

レイ｢……ザック！？｣

ザックの名前を呼んでも返事はない。

レイ｢……ザック……。……大丈夫、意識がないだけ……まだ、ザックは生きてる。Aも意識がないだけだ…｣

……でも、ザックとAを運ぶのは無理だし……。

……起こして歩かせるわけにもいかない……。

それに血が…縫うだけじゃダメ…。

止血して、消毒もしないと。

レイ｢…｣

このフロアに薬かなにかがないか探してみよう……。

レイ｢……ザック、A少し、待ってて。必ず、役に立つから……。だから、それまでどうか…｣

言おうとしたけど、やめた。

早く、探しに行かなくちゃ……。

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