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＃６３２ ページ7
Aside
真正面のその目が怖くて奥にいる雅紀先生に助けを求める。
でも…優しく微笑んでるだけ。
翔「疼痛が辛かったから飲んだの？」
A「それも、あるかも…」
最初はそれが理由だった。
痛み止め飲んだって痛くなくなるなんてことはないのに、焦ってしまった私は規定の倍の量を身体に入れた。
そしたらすぐ虚無感と希死念慮が襲ってきて…そのままたくさん飲んで死ねたなら…って残っていた分を無理やり飲み込んだ。
でもそんなこと目の前の人達に言えるわけもない。
雅「ねえ、何度も話してるけど薬は怖いものなんだよ。…それは分かってたよね？」
A「…うん、」
分かってたから飲んだんだよ。
失うものすら失ってしまった私には何も残らない。
それなら早くこの世界からいなくならなきゃって…
これが最期の苦しみなら、って頑張って飲んだのに…
結局生きてた。
嫌でも生きていることを実感させられた。
A「もうっ…どうしたらいいの……」
わからない方が楽なこともあるって言うけど分からないってことはずっとこの迷路の中に取り残されたままってこと…
翔「死にたい？」
先生の声が真っ直ぐに胸に突き刺さる。
疼痛の痛みなんか比にならないくらいその優しい声が痛くて痛くて…
嘘なんかつけなかった。
A「しにたいっ…」
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ルルモ(プロフ) - 移行おめでとうございます！こっそり楽しく読ませていただいております。 (2019年4月15日 19時) (
レス) id: f5d7b6f301 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼紗仁真 | 作成日時：2019年4月13日 15時
