無色透明

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翌日

私はみんなをスタジオへ呼び出した




だけど来てくれたのはりょうくんとしばゆーの
2人だけだった


私一人じゃみんなを集めることもできないなんて
悔しいなぁ…




ぎゅっと洋服の裾を握って深呼吸する



…大丈夫
きっと上手くいく


私はそのまま勢いよく頭を下げた



「ごめんなさい！」



二人の顔を見ることもできなくて、どんな言葉が
返ってくるのか怖かった



声が震える



「あの時のこと怒ってるでしょ？何も言わずに
岡崎を出て行ったから…」




…そう、

あれは8年くらい前のことだった


東海オンエアを脱退した時、心臓の病気を患っていた私は東京の大学病院で手術をすることが決まっていた


何も言わずに東京へ行って、岡崎に居られなくなったのも病気が原因だった。
だけどそのことはメンバーには言っていない


てつやだけはついこの前、脅しに近い行為で無理やり白状されたけど…



「…俺は怒ってないよ」


頭上からぽつりとりょうくんの声が聞こえる




「ただ寂しかった。連絡もとれなくて何してるのか分かんなかったから」






「…さすがに突然現れた時は俺もビックリしたけど」





「しばゆーずっとAに会いたいって言ってたからね」




「まぁ、Aとは小学校からの長い付き合いですから。なのに相談もせずに急に居なくなるなるし…」




「…それは本当にごめん」




「でも何で急に俺たちに会いに来てくれたの？」



りょうくんのその言葉に体が固まる

一呼吸置いてからゆっくりと口を開く



「ずっとこのままじゃいけないと思って…だから
帰ってきたの、岡崎に」




「…なんだ、てっきり俺たちのことが嫌いで
今まで帰ってこなかったのかと思った」




「そんなことない！皆のことは今も大好きだけど、としみつ達には嫌われちゃってるし…」



言葉にすると嫌われてるという実感が大きくなって辛くなる




あの三人ともちゃんと話がしたいのになぁ…

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