17 てつやside ページ17
「A」
病院のベットで眠る彼女
呼びかけても反応はない
医者からは時期に目を覚ますと言われたけど
Aが倒れてから一週間
未だに意識が戻る気配がなくて不安で眠れない日が続いた
「てつや」
背後から虫さんの声が聞こえて振り返る
「おー…虫さんじゃん。風邪良くなった?」
「ん、お陰様でね。でも復帰してスタジオ行ったらてつやがずっと撮影来てないって聞いたから驚いたわ」
「こんな状態で動画撮れるわけないし…」
「だからってずっとこのままでいいと思ってんの?」
言葉に詰まる
このままでいいとか、そんなこと思ってないけど…
でも今はもう少し時間が欲しい
「てつやに渡したいものあるから手出して」
「え、何で?」
「いいから。早く」
手を出すと革製の淡いピンク色の腕時計が渡された。
これ…
見覚えのあるこの時計は数年前にメンバー全員で
Aにあげたプレゼントだった
「…何でこれ虫さんが持ってんの?」
「多分、Aが家に忘れて行ったんだと思う」
そんなに高いものでもないのにボロボロになるまで使い込んでるし、ベルトも壊れているのに何度も
縫いつけたような跡がある
「こんなの今まで使ってたのかよ…」
───────ありがとう!大事にするね!
ふと、あの頃の記憶が甦った
プレゼントを貰って嬉しそうに笑うAの姿が
思い浮かぶ
そのとき、ずっと抑えていた気持ちが溢れ出した
──────────好きだよ
ずっと前から
119人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蛍(プロフ) - アリスさん» ありがとうございます😭 これから少しづつ更新できるように頑張ります! (2023年3月10日 20時) (レス) id: e89e3b6ebf (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 私なんなら、長編作結構好きなのでありがたいです笑これからも無理せず更新していってください! (2023年3月10日 11時) (レス) @page28 id: 9417752f32 (このIDを非表示/違反報告)
蛍(プロフ) - 理々杏さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます! 少しづつですが、完結できるように執筆を続けたいと思ってます (2023年3月9日 10時) (レス) id: e89e3b6ebf (このIDを非表示/違反報告)
理々杏(プロフ) - はじめまして!いつも楽しみに読ませてもらってます〇無理に続けて欲しいとは言えませんが良ければこれからも蛍さんの紡ぐ物語が見れたら嬉しいです〇ずっと応援してます。長くなっても遅くなっても待ってます〇 (2023年3月9日 3時) (レス) @page28 id: 90f7b4cec9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:蛍 x他1人 | 作成日時:2022年10月3日 16時