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ハッキリと突き放すような言葉に思わず黙ってしまう。
「Aと僕は何の関係もないんだし
今更友達になんて戻れないから。それに岡崎出ていってからかなり経つのに、今更戻ってきて何のつもり?」
「違う!あの時は事情があって岡崎を出なきゃ
行けなくて…脱退したのもそのことが原因だから、皆のことが嫌いになって離れたわけじゃない」
「へぇ…今も昔もどんな事情があったのか知らないけど、あの時どれだけAに振り回されたと思ってんの?僕はどんなに謝られても許すつもりないから」
返す言葉もなく俯いた
そうだよね…
どんなに謝ったとしても過去にやってしまったことは変えられない
それは十分に分かってるつもりだ
だけど私はまた岡崎に帰ってくる選択を選んだ
自分勝手だって分かってるけど、あの時の日常が
私の人生のなかで一番幸せだった
「…いっ」
突然、頭が金槌に叩かれたかのように痛くなる
何…
これ、
足に力が入らなくなってその場に倒れた
次第に何かが込み上げてくる感じがして
思わず手を口に当てる
…血だ
「え、」
虫さんが驚いた様子でこちらを見て固まっている
何か言おうとしても声が出ない
あぁ…
なんでこんな時にあの人の顔が思い浮かぶんだろう。
私は今にも消え入りそうな声を出して
大好きな、その人の名前を呼んだ
「助けて
としみつ…っ」
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蛍(プロフ) - アリスさん» ありがとうございます😭 これから少しづつ更新できるように頑張ります! (2023年3月10日 20時) (レス) id: e89e3b6ebf (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 私なんなら、長編作結構好きなのでありがたいです笑これからも無理せず更新していってください! (2023年3月10日 11時) (レス) @page28 id: 9417752f32 (このIDを非表示/違反報告)
蛍(プロフ) - 理々杏さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます! 少しづつですが、完結できるように執筆を続けたいと思ってます (2023年3月9日 10時) (レス) id: e89e3b6ebf (このIDを非表示/違反報告)
理々杏(プロフ) - はじめまして!いつも楽しみに読ませてもらってます〇無理に続けて欲しいとは言えませんが良ければこれからも蛍さんの紡ぐ物語が見れたら嬉しいです〇ずっと応援してます。長くなっても遅くなっても待ってます〇 (2023年3月9日 3時) (レス) @page28 id: 90f7b4cec9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蛍 x他1人 | 作成日時:2022年10月3日 16時