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「瑞稀くん」
顔を上げ、にっこり微笑む。
後ろで、涼くんが固まってるのが見なくても分かった。
「A....」
「ごめんなさい」
「.......え？」「え、」
2人同時にきょとんとしてる。
「ほんとにね、嬉しかったし、すごく考えた、考えたし、涼くんにも、こんなことなっちゃって申し訳なく思ったりとか色々、で、それで」
涼くんの方に歩いて、瑞稀くんを見る。
「瑞稀くんごめん、好きみたいやっぱり、涼くんが」
しん、と固まる空気。
重苦しい中、瑞稀くんが口を開く。
「やっぱりな....そんな気はしてたよ」
鞄から封筒とカードを出し、私に見せる。
お店のカードと....退会金。
「行く意味なくなるならここにも用ないし、俺もAみたいに前進まないと行けないってことだったのかもな」
「瑞稀くん....」
「ダメ元だったから諦めるけど、あ、はしもっちゃん、A泣かせたら秒で取りに行くからね」
「はは、それはやだなぁ、絶対ないけどね」
Aありがとう、と言いながら頭の上に乗せられた手は優しく髪の毛を掻き回した。
もう誰にも左右されない。
誰かのために自分を売らない。
これからは自分のために自分を大事にしよう。
瑞稀くんに別れを告げて車に乗り込むと、涼くんに手を取られる。
「?」
「........今度瑞稀に会った時はさ、」
子供見せたげたいね、とにやりと笑われ、赤くなる頬。
「......へえっ/」
「さ、行こ〜」
まだ不器用な私たち2人を乗せた車は、明日へとアクセルを効かせて走り出した。
〜END〜
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あやり、。(プロフ) - ちぃちゃむさん» よかった....引き続きお楽しみ下さいね！ (2019年11月17日 5時) (
レス) id: 34776b3ae1 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃちゃむ(プロフ) - あやり、。さん» 直ってます！変換きいてます！ (2019年11月16日 22時) (レス) id: 3340b5ae31 (このIDを非表示/違反報告)
あやり、。(プロフ) - ちぃちゃむさん» 感じに直しました！変換効きますか...? (2019年11月16日 20時) (レス) id: 34776b3ae1 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃちゃむ(プロフ) - あやり、。さん» そういうことだと思います！漢字にすればなおると思います！ (2019年11月16日 20時) (レス) id: 3340b5ae31 (このIDを非表示/違反報告)
あやり、。(プロフ) - ちぃちゃむさん» わぁ....コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！なるほど...漢字にしなくちゃなのかな.. (2019年11月16日 20時) (レス) id: 34776b3ae1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやり、。 | 作成日時：2019年11月9日 8時
