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＿＿この船に乗って随分経つが、本当に色々あった
良いことも悪いことも、どちらもたくさんあった
どちらも今では良き思い出です
そんな毎日を過ごしていた私ですが、とうとうマジで命の危機に晒されてしまったようです＿＿…
「………………え？」
ひくり、と思わず口元が歪む
それと同時に持っていたフォークが手から滑り落ちた
数秒止まっていた思考は“カシャン”という音と共に動き始めたけれど、聞かされた内容を受け入れたくないという本能が先に働く
「だからさ、A。イゾウを起こしてきてくれねぇ？」
「ぱーどぅん？」
目の前には困り顔のサッチ兄
その後ろでは、4番隊の皆が勢いよく首を縦に振っていた
くそ、首振り人形かよ
「私だって死にたくはないんですけど？」
「いや！Aなら絶対大丈夫だって！イゾウが間違えて蜂の巣になんてするワケねぇだろ！？」
「…って事は、誰かが蜂の巣になりかけたんだ…」
弁解にもなっていない、サッチ兄の弁解に思いため息を吐く
＿＿事の発端は、“その”時間にうっかり私がその場に居合わせてしまった事にある
この船でダントツ低血圧のイゾウ兄
朝は基本的には自分で起きないし、気が済むまで寝れないと機嫌が悪い
それは全員周知の事だが、4番隊としては食堂が片付かないので出来るなら他の皆と同じ時間帯に食事をとってもらいたいらしい
そこで4番隊の誰かが毎朝イゾウ兄を起こしに行くらしいのだが、それがまさに生きるか死ぬかの瀬戸際なのだと
「だってイゾウだぞ！？命中率知ってるだろ！？寝起きだろうが衰えねぇし、なんなら寝起きの不機嫌さがマックスでマジ死ぬ！容赦ねぇんだって！」
「そんな所に可愛い妹を行かせようとしてるアンタ達のが鬼かと！！」
何度だって言いますよ
私だって死にたくないの！
あのイゾウ兄の不機嫌マックスなんて、誰が見たいと思うか！
「いやホントまじで頼む！！3日間オヤツと夕飯後にデザートつけるから！」
「対価が安すぎない！？私を何だと思ってンの！？」
「可愛い妹！！」
「だとしたら安いだろが！！」
何が悲しくて朝からギャンギャン騒がなきゃならないのか
どっちも引かない攻防戦
軍配が上がったのは＿＿＿＿…
「……サッチ兄、マジ刺す」
「そんな事言うなってぇえーーー！」
結局、あのあと4番隊の皆からの土下座を受けてしまい断り切れずこうなった
つーか100人単位の土下座ってどんだけよ
今日が私の命日かもしれない
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茉南(プロフ) - はるさん» 読んでいただきありがとうございます！更新を待っていただける事、とても嬉しいです(^^)のんびりし過ぎて忘れられないよう頑張っていきたいと思っています（笑）これからもよろしくお願いします！ (2月15日 11時) (
レス) @page49 id: 6c919d248d (このIDを非表示/違反報告)
はる - やば、めっちゃ最高…!!ゆっくりでいいので更新待ってます‼ (2月15日 10時) (レス) id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - 雨衣さん» いつもありがとうございます(^^)そうなんですよー！原作はみんないなくなってて寂しくて(T-T)彼らを今後どうするか、ある程度考えているのですが…今が楽しくて悩み中です（笑）今後も楽しんでいただけたら嬉しいです！ (12月28日 0時) (レス) id: 936b383323 (このIDを非表示/違反報告)
雨衣(プロフ) - 毎週本当楽しみにしてます！アニメではサッチもイゾウ達もらいなくなるので寂しいんですけど手のなる方へではみんないるから本当癒しになります！！今後の展開が楽しみです！ (12月27日 21時) (レス) @page44 id: ab81a6b8c3 (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - れなさん» 読んでいただきありがとうございます！文章を褒めていただき、昇天しそうです…。ちまちま書き進めていますので、のんびり待っていただけると嬉しいです(^^)これからもよろしくお願いします！ (12月19日 23時) (レス) id: a9242dc9a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉南 | 作成日時：2023年3月3日 11時
