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__なんかさ、やっぱり“太陽”ってのはお前の事を言うんじゃねぇのかなって


そう、思った



「俺達は“海賊”だ。お前が今までオトして騙してきた男達と同じだと思ってもらわれちゃ困るよぃ。特に俺ぁ、人を疑うことが仕事なんでねぃ。ナメてもらっちゃ困る」


“俺達”からしたら、マルコはただそこに立っているだけ
だが、アイツらからしたら恐怖以外のなにものでもないんだろう
まぁ、今まで好き勝手やってくれたんだ
これくらいじゃ、まだ可愛いモンだろ


“早くAを医務室に”と思いながらも、事の成り行きを見届けたくてその場に留まってしまっていた
でも、コイツらの処罰よりAへの対応の方が大事なのは明白で
もう一度Aを抱え直すとドアの近くにいるマルコに、歩きながら声をかけた



「後、頼むぜマルコ」

「あぁ。早く連れてってやれ」


その言葉に大きく頷くと、なるべく振動を与えないようにしながら小走りをしようと足に力を入れる

__が、そこで異変に気付いた




「……………ェー、ス…」



それは、本当に小さな
蚊の鳴くような、ってヤツよりももっと小さな声
でも、それはその場にいた皆の耳にちゃんと届いた


「ッ、A!?」


足を止めて腕の中のAを見てみれば、それまでキツく閉じられていた瞳がうっすらと開いていた
何度か小さく瞬きを繰り返すと、その瞳と目が合う
目が合った瞬間、Aはぎこちなく微笑んだ



「へへ…来て…く、れる……思っ、」

「あ…当たり前だろ!?」


思わずしゃがみ込んで、膝裏から手を抜いてその手をAの頬に当てる
相変わらず氷みたいに冷たかったけれど、意思疎通ができる事に安堵した
Aはゆっくりと目線を巡らせ、状況を把握したように息を吐く
その息すら冷たくて、せっかくの先ほどの安堵がいくらか不安に変わっていったほどだ


「……マ、コにぃ…。あのね、」

「分かってるよぃ。後は俺達に任せとけ」


ぽすりとAの頭に置かれたマルコの手
その手に安堵したのかAはふにゃりと笑った
それを見てフ、と小さくマルコは笑うと、Aの頭に置いていた手を今度は俺の背中へと添え、行くように促した
それに倣って立ち上がれば、あとは導かれるかのように足は医務室へと向かう


どんな時だって、お前の笑顔には誰も敵わねぇんだ
助けてやってンじゃねぇ
助けてもらってンのは、いつだって俺達のほうだった

A、お前が輪の中心にいるのが一番心地いい__

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茉南(プロフ) - はるさん» 読んでいただきありがとうございます!更新を待っていただける事、とても嬉しいです(^^)のんびりし過ぎて忘れられないよう頑張っていきたいと思っています(笑)これからもよろしくお願いします! (2月15日 11時) (レス) @page49 id: 6c919d248d (このIDを非表示/違反報告)
はる - やば、めっちゃ最高…!!ゆっくりでいいので更新待ってます‼ (2月15日 10時) (レス) id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - 雨衣さん» いつもありがとうございます(^^)そうなんですよー!原作はみんないなくなってて寂しくて(T-T)彼らを今後どうするか、ある程度考えているのですが…今が楽しくて悩み中です(笑)今後も楽しんでいただけたら嬉しいです! (12月28日 0時) (レス) id: 936b383323 (このIDを非表示/違反報告)
雨衣(プロフ) - 毎週本当楽しみにしてます!アニメではサッチもイゾウ達もらいなくなるので寂しいんですけど手のなる方へではみんないるから本当癒しになります!!今後の展開が楽しみです! (12月27日 21時) (レス) @page44 id: ab81a6b8c3 (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - れなさん» 読んでいただきありがとうございます!文章を褒めていただき、昇天しそうです…。ちまちま書き進めていますので、のんびり待っていただけると嬉しいです(^^)これからもよろしくお願いします! (12月19日 23時) (レス) id: a9242dc9a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茉南 | 作成日時:2023年3月3日 11時

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