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『欲しいモノは奪ってでも手に入れる』
＿＿海賊の、その生き様が好き
なんて言ったって、それは私と同じ考えだったから
「ふふ…やっと捕まえた。ようやく私の願いが叶うわ。あとはコレさえ捨ててしまえば全て終わり…！」
目の前にある、背丈以上ある樽をうっとりと眺める
食糧庫で使われていたのを偶然見かけてから、ずっと狙っていたモノだった
中身が空になり、廃棄される所をこっそり持ち帰った
所詮男、その場に樽がなくなろうと“手間がひとつ減った”くらいにしか思わないだろうと踏んだのが見事に当たり、特に言及されることはなかった
ついでに言えば、その場に違う隊の人間がいたところで特に不思議がられることすらもだ
＿＿分かってはいたが、なんとも単純な奴らばかり
だからこそ、今までどんな時でも欲しいモノを手に入れ続けてこれたのだろう、が
「いやー、どうやって樽に落とそうか考えてなかったから自分で落ちてくれてラッキーだったわ」
「あら。偶然なんかじゃないわ。縁に油、塗っといたもの」
「ははは！！ホント、やることがえげつねぇ！！」
だはは、と下品に笑うこの男
この船に乗った時に最初にオトした男だ
古株で、そこそこ隊の中で優秀で、なにより隊長からの信頼もある
あの見目美しい、ワノ国出身のあの男
是非とも隣に立ちたいものだと、初日に思ったことを思い出した
＿＿それからは、簡単で
目を付けた隊長の隊の男を数人ずつ、手駒にした
そうすればもうこっちのもの
あの女を孤立させるなんて簡単な事だった
「で、この樽いつ捨てるんだ？さっき別行動になったヤツらがコイツを探し出したら厄介だぞ」
「それならもう手は打ってあるわ。この女からの伝言、って適当にあしらっといたから。
そうね…体力が落ちて抵抗も叫ぶ事もできないくらい待ってから…今日の夜更けにでも実行できるといいけど」
今やある程度の信頼を勝ち得た私の言葉を、疑う人間はいなかった
ここまでうまくいくなんて、と自分を賞賛したくなる
そしてそれがとうとう完遂されると思うと、はやる気持ちを抑え切れない
だから、今の私は気分がいい
多少の失礼な物言いくらいは許せるほどに
＿＿そんな私に水を差してきたのは、あろう事かさっきまであの女に啖呵を切っていた男だ
「……なぁ、ここまでやっちまって…大丈夫なんスか…？さすがにやりすぎじゃ…」
ひどく怯えたように聞こえた
それが妙に憎く聞こえ、私の神経を逆撫でした
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茉南(プロフ) - はるさん» 読んでいただきありがとうございます！更新を待っていただける事、とても嬉しいです(^^)のんびりし過ぎて忘れられないよう頑張っていきたいと思っています（笑）これからもよろしくお願いします！ (2月15日 11時) (
レス) @page49 id: 6c919d248d (このIDを非表示/違反報告)
はる - やば、めっちゃ最高…!!ゆっくりでいいので更新待ってます‼ (2月15日 10時) (レス) id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - 雨衣さん» いつもありがとうございます(^^)そうなんですよー！原作はみんないなくなってて寂しくて(T-T)彼らを今後どうするか、ある程度考えているのですが…今が楽しくて悩み中です（笑）今後も楽しんでいただけたら嬉しいです！ (12月28日 0時) (レス) id: 936b383323 (このIDを非表示/違反報告)
雨衣(プロフ) - 毎週本当楽しみにしてます！アニメではサッチもイゾウ達もらいなくなるので寂しいんですけど手のなる方へではみんないるから本当癒しになります！！今後の展開が楽しみです！ (12月27日 21時) (レス) @page44 id: ab81a6b8c3 (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - れなさん» 読んでいただきありがとうございます！文章を褒めていただき、昇天しそうです…。ちまちま書き進めていますので、のんびり待っていただけると嬉しいです(^^)これからもよろしくお願いします！ (12月19日 23時) (レス) id: a9242dc9a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉南 | 作成日時：2023年3月3日 11時
