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「……これから、どうするつもり…？」
いつ、どう感情が爆発するか分からない
この手の人間は危険だ
刺激しないよう言葉を選びながら、質問をしてみると返ってきた言葉に戦慄した
「ふふ…至極簡単な事よ？アナタを消して、そのポジションをもらう」
「ッ、そんなの…！」
「あら、いくらでも方法はあるわよ。その樽がここにあるのを知っているのは、私達だけなの。
アナタがいつ、この船から姿を消したって誰も知らない。船からひとつ、樽が消えてもなんも不思議じゃない。海に樽が流れていたって、誰も気に留めない。人ひとり消すなんて、造作もないわよ？」
「なっ…！！」
＿＿仕組まれてたんだ
ここへ、私が来る事は
あの時、あのメンバーになった事は
でもどこから？
どこからが彼女の仕組んだ事なのか分からない
誰までが彼女の手先と成り下がってしまったのか分からない
ひとりにされた事も
話しかけてきてくれたクルーも
一緒に笑い合った事も
全部、全部
彼女の掌で踊らされてた、だけ？
「ッ、ぁ……」
“私達だけ”
さっき、そう言ってた
それはつまり、今あの2人が同じ空間にいると言うこと
手伝ってくれたのも
心配してくれたのも
全部、全部
＿＿嘘、だったと
「ッ！！ちょっ、なにして…！！」
数回、樽を揺さぶられバランスを崩していると僅かにあった光に影が差す
慌てて上を向けば、そこには先ほどまで一緒に作業をしていたあの2人がいた
その手に持たれていたのは、釘とハンマーと＿＿
「…やめて！閉めないでよ！！ねぇ！！」
閉じられてたまるか、と声を張り上げるも返ってくる言葉は全てを否定する
嘘で塗り固められていた2人に、私の声は届かない
「……悪いな。もう、どっちを取るか決めちまったんだ」
「お前の事、嫌いじゃないけど…やっぱり、どこか羨ましかったし…憎かった」
「！！」
彼らの“本心”を最後に、無情にも蓋が閉じられ唯一の光の入り口が閉じられた
私の視界は一気に闇に落とされ、耳に響くのは無機質な釘を打つ音
その事実に思考は停止し、身体を動かすことすらままならなくなった
＿＿分かってた、分かってたけど
こんなにも卑怯な手を使って、こんな事が許されるのか
こうやって何度、“あの人”は誰かを陥れたんだろう
今まで何人が、“あの人”の犠牲となってしまったんだろう
「……はは、ッ…」
あぁ、最悪だ
私も、その中のひとりだ
悪夢へのカウントダウンが、始まってしまった
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茉南(プロフ) - はるさん» 読んでいただきありがとうございます！更新を待っていただける事、とても嬉しいです(^^)のんびりし過ぎて忘れられないよう頑張っていきたいと思っています（笑）これからもよろしくお願いします！ (2月15日 11時) (
レス) @page49 id: 6c919d248d (このIDを非表示/違反報告)
はる - やば、めっちゃ最高…!!ゆっくりでいいので更新待ってます‼ (2月15日 10時) (レス) id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - 雨衣さん» いつもありがとうございます(^^)そうなんですよー！原作はみんないなくなってて寂しくて(T-T)彼らを今後どうするか、ある程度考えているのですが…今が楽しくて悩み中です（笑）今後も楽しんでいただけたら嬉しいです！ (12月28日 0時) (レス) id: 936b383323 (このIDを非表示/違反報告)
雨衣(プロフ) - 毎週本当楽しみにしてます！アニメではサッチもイゾウ達もらいなくなるので寂しいんですけど手のなる方へではみんないるから本当癒しになります！！今後の展開が楽しみです！ (12月27日 21時) (レス) @page44 id: ab81a6b8c3 (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - れなさん» 読んでいただきありがとうございます！文章を褒めていただき、昇天しそうです…。ちまちま書き進めていますので、のんびり待っていただけると嬉しいです(^^)これからもよろしくお願いします！ (12月19日 23時) (レス) id: a9242dc9a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉南 | 作成日時：2023年3月3日 11時
