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＿＿これは、本当に現実？
『私がなりたかったのは、アナタなの。私にそのポジションを譲ってちょうだい？』
先ほど聞かされた言葉が、ぐるぐると頭を巡る
ある程度予測はつけていたが、いざ実際に聞かされるとやはりその衝撃は大きい
何度その意味を理解しようと必死で考えるも、どう頑張ってもその言葉の意味は一つしかないのだ
「…私の、ポジション……」
「そ。あなたの“妹”というポジションよ。白ひげは戦闘員として女を乗せない。この船に乗るためには下働きの雑用かナースかの二択よ。誰の趣味か知らないけど、美人しか乗る事が許されないって巷では有名な話だし。
下働きなんてこの私には似合わないし、ならばとナースに志願したのよ。幸い、私の見た目は最高だし…少し自分に医学の知識を叩き込むだけであっさり乗船できたわ」
ふふ、と楽しげに話す彼女
表情を見る事は出来ないが、声色だけでそれを感じ取る事ができた
だが内容はとても“楽しい”とは言い難いモノだ
「ナースは皆基本的にはオヤジ様一筋だし、隊長格の誰かに取り入る事なんて簡単だと思ったわ。だってほら、船生活が長いと女に飢えるでしょう？私にとって男に取り入る事なんてなんら難しい事じゃないのよ。でも…誤算はアナタよ、A」
ひたり
直接顔を合わせていないのに、感じるのは鋭い視線
それには“憎しみ”だとか“恨み”だとかが混じってると言ってもいいほどに、冷たい
「誤算…えぇ、大誤算よ。アナタが船に乗ったなんて情報、どこにもなかったもの。分かる？私の気持ち。欲しかったポジションを掻っ攫われた私の気持ちが！！」
ゾクリ
背筋が凍る
憎しみなんて、そんなものが可愛いとさえ思えるほどの“殺意”がそこにはある
「ッ、そんなの…」
「どうしても欲しかったのよ。欲しいものは何でも手に入れてきたの。時間はかかるけど、まずは確実にアンタを孤立させる事にしたわ。ちょっとつつけば簡単にオチる男ばかりだったんだもの。
各隊のスケジュール、隊長達の動くタイミング、全てを把握して徹底的にアンタと隊長格を会わせないように仕組んだの。大変だったけど、楽しかったわぁ…」
もはや恍惚の表情さえ浮かべているような
そんな声色に
猟奇的な思想が見え隠れして、思わず狭い樽内を後ずさった
すぐに板に阻まれ後退する事は叶わなかったけれど、それほどにこの人は“ヤバい”と本能が悟った
素直に“怖い”と
“恐ろしい人”だと
恐怖が全てを掻っ攫った
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茉南(プロフ) - はるさん» 読んでいただきありがとうございます！更新を待っていただける事、とても嬉しいです(^^)のんびりし過ぎて忘れられないよう頑張っていきたいと思っています（笑）これからもよろしくお願いします！ (2月15日 11時) (
レス) @page49 id: 6c919d248d (このIDを非表示/違反報告)
はる - やば、めっちゃ最高…!!ゆっくりでいいので更新待ってます‼ (2月15日 10時) (レス) id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - 雨衣さん» いつもありがとうございます(^^)そうなんですよー！原作はみんないなくなってて寂しくて(T-T)彼らを今後どうするか、ある程度考えているのですが…今が楽しくて悩み中です（笑）今後も楽しんでいただけたら嬉しいです！ (12月28日 0時) (レス) id: 936b383323 (このIDを非表示/違反報告)
雨衣(プロフ) - 毎週本当楽しみにしてます！アニメではサッチもイゾウ達もらいなくなるので寂しいんですけど手のなる方へではみんないるから本当癒しになります！！今後の展開が楽しみです！ (12月27日 21時) (レス) @page44 id: ab81a6b8c3 (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - れなさん» 読んでいただきありがとうございます！文章を褒めていただき、昇天しそうです…。ちまちま書き進めていますので、のんびり待っていただけると嬉しいです(^^)これからもよろしくお願いします！ (12月19日 23時) (レス) id: a9242dc9a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉南 | 作成日時：2023年3月3日 11時
